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「気分はいかが？」
「私たち、今度あなたの担当になったの」
「「よろしくね」」
「よ、よろしく」
まだ事態が飲み込めていない俺に、「でねぇ、あたしたち、もう順番決めてあるの」とまた言われる
「だからその時は、すぐ呼んでね？」
「…………」
理解ができないながらも、嫌な予感がした
というか嫌な予感でしかない
「…なんのこと？」
「もちろん、これよ」
相変わらず何で俺はこうもいらない気遣いをされるんだッ
「頼むからあいつらを俺に近づけないでくれ！
あいつら俺を1人でトイレへ行かせないんだ！ここはファッション・ヘルスかよ!? 白衣の天使が聞いて呆れるぜ！
来るならレオン連れてこいよ!! レオンにだけ世話させろよ!!」
後半、自分でも何を言ってるのか分からないがとにかく、世話をしてもらうならレオンだけだ
というか、レオンを連れてこいよ！
「警部」
警官に呼び出されたジェンキンズが、「ちょっと失礼」と病室を出ていく
「美少年も楽じゃないな」
「………あんた、英二とレオンに会ったかい？
あいつら、ここへ来た？」
俺が聞けば、チャーリーは「えっ、あ…ああ！」と答えてきた
「だが、弁護士以外は会わせるわけにはいかないんだ」
「…ふーん…」
(言えないよな…。英二が月龍に連れて行かれて、レオンは行方不明だなんて…)
「なんだよ」
「い、いやなんでもない…」
チャーリーを見た後、窓の外を見ていると、ジェンキンズが眼鏡をかけた男を連れて戻ってきた
「こちら検事局のアルパー氏だ」
俺にプリントを渡してきたアルパーという男から受け取ったプリントには、「知能テスト」と書かれていた
俺が眉を寄せて「知能テスト？」と聞くと、貼り付けた笑みを浮かべてきた
「なぁに、形式的なものだよ。一応、義務付けられているので」
「俺が普通のイカレ野郎か本物のイカレ野郎か調べたいわけ？」
「ははっ、冗談がうまいねえ！」
嫌味だということに気づいていないようで、俺ははあと大きくため息を吐いた
簡単な説明の後、知能テストが始まった
しばらく黙々と筆記テストを書き進めているのも面倒だし、面白くもない
俺はペンをくるくると回転させて椅子に座っている男を指さした
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年6月14日 11時
