ヤマネコの相棒はライオン4 (ページ41)

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『アッシュ、起きて。もう朝だよ』

「………んー…」

『起きてってば、英二が朝ごはん作ってくれたから』

なかなか起きないアッシュに仕方ない、と頭を抱えゆっくりと耳元に近づく

『アッシュ、私生理止まっちゃった』

「(ｶﾞﾊﾞｯ!!!」

『はい、おはよう』

勢いよく飛び起きたアッシュは寝癖がひどく、口をパクパクとさせながらこちらを見ている
もちろん、生理が止まったなんて嘘だ。アッシュがちゃんと避妊具してくれるのはわかってる

「え、レオン!?」

『はいはい、おはよう。いつもそうやって起きてくれると嬉しいんだけどね』

「ちょ、レオンっ」

『顔洗ってリビングね』

「レオン!!」

バタバタと慌ただしく起きてきたアッシュにクスクス笑いながらリビングに行くと、ショーターが先にご飯を食べていた

「アッシュは？」

『慌ててる』

「何言ったんだよ」

『生理止まった』

「朝からひでぇジョーク」

ガンッという音をさせながらリビングに入ってきたアッシュは、ムスッとした顔で席につくとテーブルに並べられたものをじっと見つめていた

「…これは？」

「アジの開きに、ほうれん草のおひたし、あとライスにミソスープ、それは納豆」

『納豆？』

「うん、納豆」

納豆と呼ばれる小さな豆の入った皿を手に取ると、匂いが酷かった

『英二…これ、腐ってる』

「臭いよ…」

「それはそういうもんなんだよ」

「どうやって食べる？」

「醤油とカラシとネギを入れて、粘り気が出るまでよーくかき混ぜる！」

『………うぅ…』

言われた通りにすると、どんどん匂いが充満してきて、鼻を押さえたい衝動に駆られた

「そうそう、その調子！
あとはライスにぶっかけて、食べる！」

言われた通りにかけて食べてもぐもぐと口を動かす

「んーっ、ンまいっ！うまいだろ？」

2人「……うますぎてヘドが出そうだ」

日本人はなんでこうも変なものを食べたがるんだろうか

「これも臭い…うぇえ…」

「それもそういうもんなの！」

『日本人は臭いものしか食べないの？』

「ヘルシーな和食は、キミらみたいな肉食派には強い味方だろ？」