ヤマネコの相棒はライオン4 (ページ38)

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「ケインには俺も会おうと思ってたし、レオンだけそんなところに行かせるわけにはいかない
それに、なんか危ないことしようとしてるみたいだしな？」

『………………』

もはやバレているのではないのか、そんな表情を浮かべる仲間たちを見ずに『わかった』とアッシュに頷けば、アッシュも満足したように笑った

『とりあえず、この話は一旦ここまでだ…
さっき言った通りのことをしろ。ミスはするな』

「「Yes ボス！」」

『ルカ、シオンとチェルシーは？』

「大人しくしてるよ。今度連れて来ようか？」

『…いや、しばらくはまだあそこにいた方がいいだろうな…オーサーのこともある、下手にニューヨークに来て捕まったら厄介だ』

「了解。とにかく、ケインには気をつけろよ」

ヘルメットを持ちながら部屋を出て行ったルカと仲間たちを見送ったあと、タブレットの電源を落とした

「最近の騒動は、レオンが？」

『…ニューハンプシャーでも好き勝手にしてるからね…制裁だよ』

「……お前がしなくてもいい、お前の仲間たちだって」

『…オーサーのおかげで、裏切り者が出たんだ
私だってあいつとはカタをつけたいんだよ、アッシュ』

ソファにかけてある自分の上着を手に取ると、「無茶をするなって言ったはずだ」と言われた

『……無茶はしてないよ』

「…ケインに1人で会いに行くことが無茶だろ」

『アッシュも1人で会いに行くでしょ？それと同じよ』

「…はあ」

言い返せばアッシュは頭を抱えてしまった
ニコニコとしていると、「お前には負けたよ」と言われる

『これから会いに行くけど、アッシュは行く？』

「早いな…」

『早い方がいいでしょ？』

上着を肩にかけて部屋を出ると、「あれ、どこか行くの？」と英二が手に分厚い写真の束を持ってキョトンとした顔をつけて聞いてきた

『ちょっと用事だよ。ショーターは？』

「リビングで寝てるよ、疲れてるみたい」

『だらしないな…』

「英二、ショーターのこと頼むぜ」

「うん」

頷いた英二を見たあと、そのまま玄関へ向かい、バイクを停めてある裏に向かい、ケインたちの巣までバイクを走らせた