ヤマネコの相棒はライオン4 (ページ33)

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レオンside

地下鉄の電車がホームに止まった
地下鉄に静かに乗り込み、1番空いている席に座ってフードを被り、サングラスをかけて静かに過ごす

空席も目立つ車内で重い思いに過ごす乗客も、お互いのことなんて興味もなくただ同じ車両に乗り合わせただけの関係

そんな電車の車両に、ある男が乗り込んできた
サングラスをかけた黒人の男、オーサーの仲間のウーキーだ

もちろん、私のことなど気づいていない

「うーーっ…気持ち悪い」

「あんなに飲むからだ」

チラッと乗り込んできた男2人を見たあと、そのまま静かにしていると、車内のアナウンスで《42ストリート・タイムズ・スクエア》というアナウンスが流れてくる

スッと立ち上がり、ウーキーの前を通ったあと、ドアへ向かう

ゆっくりと止まっていく電車のドアの前に立ち、パーカーのフードをばさりとおろし、かけていたサングラスを少し下げてウーキーにニヤリとする

こちらに気づいたウーキーは、慌てて立ち上がるもドアが開いてそのまま降りていくのと同時に、さっき乗り込んできた男2人がウーキーにぶつかりながら電車を降りた

チラッと見たあと、そのまま走っていく電車を見送りながら改札へ向かい、路地裏へ回り込み、『お疲れ』とサングラスを取れば、さっきの男2人組がいた

『ディアナ、マキアラナ』

「ボスの方こそ」

「なかなかの名演技だったな」

『馬鹿馬鹿しい…次は、「ゴブリンズ」のディックだ』

「了解」

「次に行くのは誰だ？」

『オルガが適任だろうね』

何度か指示を出した後、バイクを止めてある路地まで歩き、待ち合わせの場所までバイクで走った

ーJFK空港ー

『…………』

「レオン」

『！』

ヘルメットを取り、倉庫街にバイクを止めていると後ろからアッシュが迎えにきてくれた
無事なことと、いつものアッシュに微笑みながら駆け寄り、空港の中へ向かった

『アッシュ、それは？』

「英二と伊部のチケットさ」

『…日本に帰すの？』

「あぁ…一緒にいたら巻き込んじまうからな」

『……アッシュはいいの？』

「………これでいいんだ」