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アッシュside
「え？それっぽっちしか食わんのか？」
マックスが目を丸くするのは、俺が頼んだスープ
テーブルの中央には生ガキがいくつもおかれている
「太りたくない。そっちは気にせず豚のように食えよ」
「ああ食うとも！お前はウサギのように菜っぱでも食ってろ！」
マックスがナイフとフォークを手にして焼き立てのステーキを口に運んでいく
「…にしても、レオンの子分ってやつが来た時はびっくりしたぜ
よく俺たちの居場所がわかったな」
「他に行くところなんてないだろ、父さん」
「よしてくれ、お前みたいなデカい息子がいてたまるか！
こんな格好させて、おまけに親子ごっこかよ…
…で、レオンはどこのストリート・キッズのボスだよ」
「ニューハンプシャーさ…。あそこはディノが手を出さないから俺も不思議に思ってたよ」
「なるほどな…脅したんだろうな」
「だろうな」
あのディノに脅したってことはそれ相応のことをしたってことだ
レオンの奴がディノに何をしたのか気になるけど、今はそんなことを言ってる場合じゃない
「…で、話ってのは？」
「ディノのジジイが警察を抱きこんで俺とレオンを捜し回ってる
このままじゃ今いるところもいずれ見つかる」
「英二の身が心配なら、なぜ俺たちのところへ帰さない？」
「……俺たちといる方が安全だ。あんたらいざって時、あいつの面倒見られるのか？」
「…まあ、そういうことにしとこうか…それで？」
マックスが本題に入ってきたのに「56丁目にアパートメントを買うからその契約に行ってもらいたいのさ」と言うと、「な、なに？」と聞き返してきた
「まさか俺やレオンが行くわけにはいかないだろ、子どもだからな」
「でも、買うったってそんな金…どこに……あ！お前、また何かやったのか!?」
「パパ！」
「なんだ、騒々しい…」
「たった今、ニューヨーク証券取引所から我が社の、ウェブスター・エコム産業の株が、今朝の寄り付きから大暴落していると」
「なにぃ…!?」
「パパ、大変です！」
「今度はなんだ!?」
「GOOSEのプール金が、海外の口座に全額送金され全てなくなっています！」
「大したことしない。主な証券会社に偽の売り注文を出しただけだ。大量にな…」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年6月8日 16時
