ヤマネコの相棒はライオン4 (ページ27)

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レオンの痛みがわかるから、俺も同様に泣いた
本当に何も感じなかったんだ

俺たちが小さく泣いていると、「アッシュ、レオン」と英二が俺たちの名前を呼んだ

「2人とも落ち着いて
何も感じてないなんてことはない。キミたちは傷ついている
とても…僕にはよくわかってるよ
2人は僕を助けてくれた…」

『…英二』

「今は何を言っても慰めにはならないのかもしれない
でもこれだけは忘れないで。世界中がキミたちの敵に回っても、僕はキミたちの味方だってことを」

真剣な表情で言われて、俺とレオンは固まった

「僕はキミたちのそばにいる…キミたちがもし迷惑じゃなければだけどね」

その言葉を聞いて、レオンはどこか安心したように目を細めた
手の甲で涙をぬぐい、俺の方を見た後優しい笑顔で微笑みかけてくれたあと、親指の腹で優しく拭ってくる

『…じゃあ、私たちはこれからもあのまずいサンドイッチを食べさせられるの？』

「そうさ、喜べ！トーフサンドイッチはパーフェクトフードさ！
キミたちの健康は保証され」

おどけた英二の言葉を遮り、レオンは英二の膝の上で震えながら体を倒した

『お願い…そばにいて……ずっとなんて言わないから…今だけでいいの……』

「レオン…」

『お願い…今だけでいいの』

小さく震えるレオンの頭を撫でながら俺は「ずっとだよ」と小さく震えるレオンに伝える
英二は優しく背中に手をおいて、レオンが眠りにつくのを待ってくれた

「すまなかったな、英二」

「え？」

「レオンのこと」

「大丈夫さ」

俺のベッドに寝かせて泣きつかれたレオンに布団をかけて英二のベッドに腰掛けた

「さ、僕らも寝よう。明日は早起きだからね！」

「あぁ…」

ベッドに寝転がり、俺は目を閉じた
レオンがこぼしたあの言葉を噛み締めながら、意識を手放した

ー翌日ー

『………ん…』

ギシッとベッドが軋み、ゆっくりと体を起こすと隣のベッドに英二とアッシュが眠っていた
どうやら、アッシュのベッドを占領してしまい、2人が仕方なく一つのベッドで眠っているらしい