ヤマネコの相棒はライオン4 (ページ21)

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「これは…」

『ナイフさ…お前が使ってたのと同じのを用意してもらった』

「えっ…いいのか？」

『お前には英二を守ってもらったこともある
そのお礼さ…私は下に行ってこれを渡してくるから、外に出るなよ』

トランクをひとつだけ持ち、戸口から外に出て行くと丁度いいタイミングでバイクを走らせてきた仲間が2人やってきた

「ボス」

「遅れてごめん」

『いーや、いいタイミングだよ。フライから武器を受け取ったからそれをアジトに運んで欲しい』

「OK」

「で、トランクは？」

『中だよ。あと4つある』

「ヒュー…」

「結構買ったんだね」

『ほとんどはお前らの補充の分さ…』

エンジンを切った2人が私の後に続いて中に入ってくると、「お邪魔します」と丁寧に挨拶をして中に入っていく

「ボス、これ？」

「これまた物騒なぐらい入ってるな…こんだけあれば戦争できるよ」

『どうせするんだ、用意しておいた方が損はない』

「ハハッ！ホントに戦争するの？」

『その時はその時さ…。ニューハンプシャーは？』

「ルカがナイフとかの方を調達してる
各アジトに運んでるよ…うわあ、グロッグだ…ディアナが喜ぶよ」

「うわぁ…コルトガバメントまである…」

『…向こうでどれを手に入れたの？』

「ナイフ、手榴弾、爆薬ぐらいかな
小さめの爆弾なら、ソルティアーノが作れるって息巻いてたよ」

『…爆薬は違う用途で使うはずだからルカの指示を仰いでからにして』

「って、ディアナが言ったらソルティアーノブスくれてたよ」

「当たり前なのにな」

ガチャンとしっかりと鍵をかけたトランクを持ったシェリルとユーリは、「あ、そうだ」と振り返って立ち止まった

「ルカが泊まるならちゃんと連絡しろーってさ」

「まあ、泊まるんだろうけど」

『…………』

「これ、全員分あるんだよね」

『あぁ…余ったら各アジトに運んでおけばいい』

「了解ボス」

「…ボス、ちょっと」

『？』

ユーリが戸口の方に歩き、ボソボソと耳打ちをしてくる

「オーサーがニューハンプシャーでボスを捜し回ってるらしいよ」

『！』

「しばらくはなりを潜めてニューヨークにいた方がいいと思う…アッシュのそばが必ずしも安全とはいえないだろうけどさ…」