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衝突事故未然に防げた、という出来事から約数分経ち、高速を降りてしばらく走ると車は岡島科学研究所に着いた
左折のウィンカーを点滅させて研究所の敷地内に入っていくのと同時に降りる準備のためにシートベルトを外した
「え、なんでスピード落とすの」
「下、すっちゃうでしょ。車高低いんだから」
研究所入口前で車を停めた明石さんよりも先に降りた大翔が「はい、瑞姫」と後部座席のドアを開けてくれた
素早く降りて『ありがと』と言うと「どういたしまして」と大翔がドアを閉めた
「急いで〜」
「こっちは鍵かけたりいろいろあんだよ!そしてイチャつくな!羨ましいなぁ、もう!!」
研究所に入っていく大翔の後を追いかけ、大翔がセキュリティカードをリーダーに認識させると、ロックが解除されてゲートが開いた
途端に明石さんはまた走り出し、階段を駆け上がっていく
『明石さん、現役だねぇ』
「そう?ほら、着いたよ」
『うん』
エレベーターで3階に向かい、廊下を歩いていると明石さんがようやく追いついてきた
走ってくる明石さんに大翔がセキュリティカードを差し出すと、そのまま受け取った明石さんがリーダーに認識させて研究所へと叩くガラスドアを開けて中に駆け込んでいく
そのまま廊下を駆け抜けて1番奥の308号室に辿り着く
『6021764』
「6・0・2・1・7・6・4」
私が暗証番号を教えると、数を一つ一つ復唱しながら押して最後にOKボタンを押した。研究所の扉が開くと、「よーーーし!」と研究所内に転がり込む明石さんは床にへたり込み力尽きた
『お疲れ様〜』
「21分31秒、時計は……ほっとけい」
大翔と一緒に入り床に倒れている明石さんを労うと大翔は自分の時計を見て親父ギャグを呟き、さらには自分でウヒヒと笑う
「11点」
『えー。12点じゃん』
「なんなのその1点。厳しいなあ」
息も絶え絶えの明石さんと一緒に点数をつけると、後ろからぎゅーっと抱きしめられる
「〜〜〜〜ッ!!」
明石さんはもうまともに言葉を発することもできていない。そりゃ息も上がりまくってて喋れないだろう
「大丈夫?ゆっくり吸って、はい吸ってー。はいゆっくり吸ってー、はい頑張って吸ってー」
「吐かせろや!殺す気か」
吸わせてばかりの大翔に明石さんは華麗に突っ込む
こんな光景、見慣れてしまった
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サッカーバカ(プロフ) - 雅夢羅撫-ayurana-さん» ありがとうございます!アッシュの登場でさらに楽しい物語になれるよう頑張ります! (2022年1月24日 14時) (レス) id: b3a011a5a0 (このIDを非表示/違反報告)
雅夢羅撫-ayurana-(プロフ) - 続編おめでとうございます!アッシュが出てくるのが楽しみで楽しみでワクワクが止まりません(*´ ꒳ `*)これからも更新頑張ってください! (2022年1月23日 12時) (レス) @page11 id: 3b30b9715e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年1月20日 8時