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大翔が立花さんとアッシュを送ってくると言って出ていった
厨房で洗い物を済ませていると、「瑞姫〜」と健太兄ちゃんが声をかけてきた
『ん？』
「あのめちゃくちゃイケメンさん、瑞姫のなに？恋人？」
『あははは！そんなわけないじゃん』
アッシュのことを言っている健太兄ちゃんに笑いながら返すと、「でもよぉ、あの目は本気だぜ？」と言われた
カタン、と椅子を戻して立ち止まった
『知ってるよ、そんなの…昔から』
「ん？なんか言った？」
『ううん。風呂入って寝るね。おやすみ』
「おー。おやすみ」
2階に上がって風呂に入って、自分の部屋に戻って髪の毛を乾かしてベッドに横になる
知ってる、知ってるよ。アッシュが愛してくれてるのも、なにもかも
だからこそ、認めたくないんだ
『…………7歳で、か』
どれだけ恐怖したんだろう
私でこんななのに
彼は、一体どれほど…
「瑞姫、瑞姫」
『…んえ？』
「大丈夫？」
『…あれ、いつ帰ってきたの？』
「ついさっき。ノックしても返事ないからびっくりした」
『寝てるって思わなかったの？』
「うん」
ベッドのそばで膝をついている大翔は、「アッシュのことだけどさ」とベッドに背中を預けて座り込み、私にアッシュのことを尋ねてきた
「前の人生の最愛の人？」
『………うん。信じてくれるんだ』
「僕が瑞姫を信じないわけないでしょ？それに、見てればわかる」
『…』
「…僕は、別にいいと思うけど？一緒に生きていくの」
『………無理だもん』
「………まあ、とことん考えたらいいよ。瑞姫の答えに僕は従うから」
『ありがとう』
私には前世という記憶がある。忌々しいバナナフィッシュという薬 物を巡っての戦いが終結し、鷹岡という厄介な男を追っ払って、バレーボーラーとして世界に立った記憶だ
暗殺教室という教室を卒業してカルマと一緒にアメリカに渡り、アッシュと出会い、いろんな出会いと別れを繰り返して、アッシュと結婚した
子どもは授からなかったけど、それでも幸せで天寿を全うした
誓い合った時、生まれ変わってもまた出会おう、愛し合おうと約束したけれど、私は今、アッシュの横に立つことすらできないぐらいに自分への自信がない
「…おやすみ、瑞姫」
『おやすみ、大翔』
唯一の理解者である大翔だけが、支えだ
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サッカーバカ(プロフ) - 雅夢羅撫-ayurana-さん» ありがとうございます！アッシュの登場でさらに楽しい物語になれるよう頑張ります！ (2022年1月24日 14時) (
レス) id: b3a011a5a0 (このIDを非表示/違反報告)
雅夢羅撫-ayurana-(プロフ) - 続編おめでとうございます！アッシュが出てくるのが楽しみで楽しみでワクワクが止まりません(*´ ꒳ `*)これからも更新頑張ってください！ (2022年1月23日 12時) (レス) @page11 id: 3b30b9715e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年1月20日 8時
