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「いや、目を通す必要はありません。ご主人が亡くなったショックで体調を崩していた塙社長の奥さん、ようやく症状が安定しましてね。事件当日のことを話してくれたんですよ」

『………』










新しい展開に、隣の大翔が耳に手を当てて身を乗り出して聞き漏らさないように聞く体勢になった













「あの夜、奥さん目撃してたんです。赤木のことを。犯行時刻の10分後、ガード下で緑色のジャンパーを着た赤木が目の前を通り過ぎ、奥さんが「赤木さん」と声をかけたそうです」

『………。………?』










なんだろう、今の不信感
拭い取れないそれを考えていると「赤木の起訴は揺らぎません。どうぞお引き取りを」と言われ、ドアを開けて出ていくように促してきた

















「奥さんの証言ね…」

『ますます、訳わかんなくなってきたね』

「ねー」










廊下を歩きながら大翔と喋っていると、目の前から男たちが歩いてきた
1番前を歩いてくるのは東京地検の剛腕、大友修一検事正だ



その後ろには秘書らしき男が歩いてくる







私と大翔が立ち止まっているも、幹事たちは興味がないのかそのまま歩いていく











「深山先生」

「瑞姫」










立花さんとアッシュに呼びかけられて歩き出す
私と大翔は大友修一の顔を思い浮かべながら「偉い人だね」と呟いた














ー翌日ー




昨日の功労ぶりを讃えてたくさん寝かせてくれたおかげで頭はスッキリしているが、翌朝の朝刊はスッキリできなかった






運送業社長を殺人容疑で起訴 自宅へ侵入 塙社長殺害



という、見出しが大きく掲載されているのだ









「やっぱ、起訴決定か」

「なんだか、勝ち目無くなってきたね」











シンとオックンが新聞を見てそう言いため息をついた
コロコロと飴を転がしている大翔と新聞を眺めてペンをクルクルと回す私。朝刊のことはまあ、いいだろう











「立花です。え?」











立花さんが電話の内容をすぐに教えてくれた
どうやら赤木さんの奥さんが倒れて入院したという











「瑞姫、走るよ」

『えー…もー』











入院先の病院に急ぐことになり、アッシュ、立花さん、大翔、私の4人は病院へ向かった






入院先の病院に向かい、病棟の廊下を歩いていると病室から赤木運送の男性従業員が出てきた








「あ、どうも…容体は?」

「大丈夫です。過労が原因で意識を失って、階段から落ちたみたいで…」

「お子さんはどこに?」

6話 事実→←5-5



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サッカーバカ(プロフ) - 雅夢羅撫-ayurana-さん» ありがとうございます!アッシュの登場でさらに楽しい物語になれるよう頑張ります! (2022年1月24日 14時) (レス) id: b3a011a5a0 (このIDを非表示/違反報告)
雅夢羅撫-ayurana-(プロフ) - 続編おめでとうございます!アッシュが出てくるのが楽しみで楽しみでワクワクが止まりません(*´ ꒳ `*)これからも更新頑張ってください! (2022年1月23日 12時) (レス) @page11 id: 3b30b9715e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年1月20日 8時

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