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「瑞姫」
『？』
「ちょいちょい」
『…？』
手招きをされて向かったのは、誰かの個室だった
だけどここが誰の個室かなんてわからない
「ここ、使うから資料持ってきて」
『はいはい』
資料をたくさん持って個室に向かうと、大翔はペタペタと明石さんがパソコンでA4サイズに打ち出した時系列や集めた証言、写真などを壁に貼っていく
テープがなくなってくると足してを繰り返していると、立花さんが部屋に入ってきて「ここ使って大丈夫？」と聞いてくる
部屋中に貼り出された資料を見て言うと「鍵開いてたから大丈夫でしょ」と大翔が言う
でもやはり、しばらくしてから同じことを言って同じことを返される
「やっぱりここかなあ」
『？』
「火事」
『あぁ…』
「どういうこと？」
立花さんは火事に関する証言という用紙に近づいている大翔に聞くと「あの夜火事があって、消防車が停まってた」と資料を見ながら言う大翔に、アッシュも部屋に近づいてきた
「こんな近くでサイレンの音が鳴り響いてるのに、起きないって不自然でしょ」
「やっぱり、赤木さんは事務所にはいなかったってこと？」
「もうひとつ可能性がある。近くでサイレンが鳴り響いてても飽きないくらい深く眠っていたか」
「……睡眠薬を飲んでたとでも言うのか？」
「飲まされたってことも考えられるよね」
「どうやって？」
「赤木さんは毎日高血圧の薬を飲んでいた」
アッシュと立花さんの問いかけに大翔がピルケースの写真を指さした
「それを知ってる人物だったら、薬を入れ替えることは可能だよね。だとしたら防犯カメラに映っているのは赤木さんになりすまそうとした誰かってことになるね…顔が映らない防犯カメラね」
『…………ねぇ、もう夜中だよ…大翔』
「うん。明石さんに電話して」
『もー…』
大翔のスマホを取り出して明石さんの電話番号をタップして手渡すと、「あ、明石さん？」とすぐに出てくれた明石さんに用件を伝え始めた
「明日の朝一までに用意してほしいもの言うね。うん、朝一」
『ふあっ…あの人に労働基準法ってものあるのかな…』
「さあ？」
『…眠い』
「仮眠してきたら？徹夜になるよ？」
『嘘！着替え持ってきてないのに…先に言っててよ』
「服ぐらい大丈夫でしょ？」
『大翔みたいに同じの持ってないんです〜』
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サッカーバカ(プロフ) - 雅夢羅撫-ayurana-さん» ありがとうございます！アッシュの登場でさらに楽しい物語になれるよう頑張ります！ (2022年1月24日 14時) (
レス) id: b3a011a5a0 (このIDを非表示/違反報告)
雅夢羅撫-ayurana-(プロフ) - 続編おめでとうございます！アッシュが出てくるのが楽しみで楽しみでワクワクが止まりません(*´ ꒳ `*)これからも更新頑張ってください！ (2022年1月23日 12時) (レス) @page11 id: 3b30b9715e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年1月20日 8時
