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「でも、アッシュの方がイケメンだよね〜」
「どっちかっていうとユージンは、サバサバしてたもんね」
「アッシュとは真逆だな」
『だから、恥ずかしいって』
カウンターに突っ伏すと「どこに惚れたの?」とアンリが言うとアッシュはグラスに注がれたウイスキーを眺めながら「そうだな…」と私を見ながら考え始めた
その視線から逃れたくて目を背けると、「俺の言葉に一喜一憂してたり、俺のことを信じてくれるところ」と、頬に触れながら言ってくる
「あとは…俺とヤル時に可愛くおねだりしてくれるところだな」
『アッシュッ!!!』
「うわぁ…ベタ惚れ」
「惚気じゃん…あっまぁ…」
「ガムシロップジョッキで飲んだ感じする…甘すぎ」
「っていうか、レオン、ヤルことやってるんだ」
『アンジュ!!』
ジェスチャーをするアンジュに一喝すると同時に「それでそれで、レオンどんな感じでおねだりするの?」と食い気味にアンリが聞く
『アンリ、聞くな!!』
「いーじゃん、レオンがおねだりだよ?」
「まあ、ガキの頃はねだるっていうよりぶんどるだったからな…お前」
『ユーリーアス、お前のモノ使い物にならないようにしてやろうか』
「ヒェッ…」
ヒクヒクと頬を引き攣らせるとユーリーアスは自分のモノを押さえ込んで青くなる
「もー、レオンうるさい!」
「お、お前ら…俺のタマタマがなくなる…」
「どんな感じ!?」
「俺のタマの心配しろ!?」
アッシュは「可愛いよ」と目を伏せながら言う
「いじめたくなるぐらい、可愛い」
『〜ッ!!!』
「うわぁ…」
「アッシュ…」
「若いっていいなぁ…」
「ケッ…クソガキ」
ショーター、英二、伊部さん、マックスが聞いていたおかげで夜の事情がある程度バレてしまった
店内のそう言う空気にどうすればいいのか分からず固まっていると、「まあ、毎晩激しくしてるからな」とまたいらない情報を言い出したアッシュの頭に平手打ちをしておいた
「いって!」
「あ、おいレオン」
「どこ行くのー?」
『散歩ッ!』
バタンッとドアを閉めて外に出れば、「おい、レオン!」とアッシュが追いかけてきた
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年6月5日 11時