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俺、英二、ショーターでレオンの迎えにいくと、バリンっとガラスが割れる音が聞こえて来た
急いで家の中に入り、声がする方に向かうと、怒鳴り散らすレオンの親父がいた
「何しに帰って来やがった、このアバズレが!!」
『……叫ぶなよ、クソ親父』
「何の用だ！」
『…お別れを言いに来たのさ…今夜発つからな
それと、ユージンのことを聞きにきた』
「！」
『…………本当に、あんたがユージンを殺すように強盗に指示をしたの？』
「あぁ、そうだ」
『…どうして…』
「目障りだったからさ！あんなガキがいることで、俺みたいなやつはウジ扱いになる!!」
『…………………………なんでアンタが、クソ野郎だと言われる理由がわかったよ』
「あ？」
『人としても、男としても、大人としても、あんたは最低だ…
人を蹴落とし蔑むことでしか生きれないんだ…
私は一生許さない…アンタは一生ウジ扱いとして生きていけばいい
もう2度と、ここには帰らない…アンタがいる限り絶対に帰らない』
レオンは『さよなら』と言い、部屋から出て来た
廊下にいた俺たちに気づくと、『何してるの』といつもの調子で言う
「あ、いや…」
「ユーリーアスに言われて迎えに」
『………なんで』
「お前の帰りが遅いからだよ。ほら、荷造りするから早く行こうぜ」
レオンの手を引いて店に戻れば、補給物資から何から何までもうトラックに詰め込んでいた
「おーい、荷物運べよー。そろそろ出発だ」
「早くないか？」
「ケイトがそろそろ出たほうがいいって言ってな」
『………たしかに、雲行きが怪しい…』
早々に荷物を詰め込んで出発のためにトラックの荷台に乗り込んでいると、「レオンー!!」とケイトたちが駆け寄って来た
「俺っ!! ユージンみたいになる！」
『は？』
「………何言ってんだ？」
『頭沸いた？』
「辛口！」
いきなり話の内容が見えないことを言われて、ユーリーアスもレオンも即答で返すと、ケイトは「俺はユージンみたいに、優しくて強いやつになる」と真剣な顔で言う
「ユージンを超えることはできないかもしれない
でも、俺なりにユージンのような男になる！」
「大きく出たな」
『………ケイトならやれるんじゃない？』
「だから！」
「「？」」
「その時、また会いに来て欲しい!! この…ヘルズガーデンへ!!」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年6月5日 11時
