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「声まで一緒ということではないが、考え方すらも似てるような男が目の前に現れたらアイツは…狂うぞ」
「……………………そこまで、彼女を追い詰めることのできる相手なのですか？」
「…次の写真に写ってみろ」
ブランカは横にスライドすると、そこに写っていたのは、仲睦まじく写っている兄妹だった
「!!?」
「な？そっくりだろ…こんなやつでも、昔は青子を妹として愛してたんだ…何を間違えたのか…………
俺は…こいつらを任されたんだよ」
「一体誰に…」
「こいつらの祖父母だよ」
ふーーっと吐き出した白い煙は、だんだんと薄くなりやがて消えていく
「暇なら行ってみてくれんか、ケープコッドの小さな丘の上の家だ」
「………ケープコッド」
「青子は知らねェが、あそこはアイツの生まれ故郷だ…育ったのは日本だが、生まれたのはケープコッドじゃ
アイツは日本人だし、ケープコッドで生まれたなんて知らぬからな……二度と、来ることはないし行くことはねぇと思ったが…アイツ、とうとうここにまで手を出したか」
「…？」
「アイツは3年後、アッシュを助けるために命を賭けてこのアメリカでどんぱちをするつもりだ…」
青子side
夜明けがきた
ジジイはその足でまたどこかへ消えて行ってしまったらしい
どうでもいいけど、もう来んな
『…………………』
新しいセーフティーハウスにアッシュと一緒にくると、ベッドに座ってそのまま眠りこくってしまった
アッシュは屋敷に戻せばよかったんだけど、私がくる日、ブランカに勉強を教わる日は屋敷に泊まったりしてるんだってさ
理由は簡単、早く会いたいからだそうです
『……………………』
少しずつ、少しずつ三日月から満月へと形を変えようとしている月を見上げる
ﾌﾞｰﾌﾞｰ
『はい』
《こんばんは…ロゼリア》
『……どうかした？』
《僕のパソコンに君宛のメールが届いたんだけど…なんか、急ぎの用らしくて》
『わかった、転送しておいてね。ごめんね』
《う、ううん…少しでも役に立ちたいからお安い御用さ
体調は大丈夫？セーフティー爆破されたらしいけど》
『うん、平気』
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年5月29日 0時
