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FBI、ねぇ…
『いいよ』
「青子!?」
「…いくらなんでも、危険すぎるぞ」
『大丈夫…』
黒いベンツの後部座席のドアが開けられ、乗り込むように促されて『あぁ、そうだ』とポケットからペンを取り出した
『One』
「？」
『Two』
「…青子？」
『Three』
パパンッという破裂音と小さな紙吹雪に包まれて出てきたのは、トランプと鳩
アカロのやってたマジックだ
『行け』
日本語で鳩に命令すると、バサバサと飛び去っていく
何があったのかわかっていないFBIを放って『乗り込みまーす』と伝えれば、「あ、あぁ…」と戸惑いながらも乗せてくれた
「青子！」
『大丈夫、明日には帰れる』
窓を開けて心配そうにするアッシュに答えると、「では行きますよ」と言われた
進んでいく車に乗って揺られて1時間ぐらい
『ここは…？』
「緊急センターですよ。ここで検査を受けてもらいます
簡単なものなので…」
『！』
「すぐに終わりますよ」
両手首を拘束され、すぐに拘束を解こうとすると両手を組まされて地面に押さえつけられた
『放せっ…！』
「全く…こんな女のガキにどんな使い道があるっていうんだ…」
『！』
「さぁ、来てもらおうか………ヴィランズランドのボス……ロゼリア」
ははははっ…なるほど、調べ済みってわけか
両腕を掴まれながらセンターの中に入り、ある個室に連れて行かされた
(ガラス越しの…部屋？)
実験室のような場所に連れてこられて、椅子に座らされてセンサーを体中に貼り付けられた
「気分はどうだね？」
『いいわけあるか』
「しばらく我慢してくれたまえ。なに、簡単なテストだ」
『…………』
ガラスの奥に座っている男を睨みつけたあと、目の前の画面に電源が入り、今からBASテストを始めると言うアナウンスが流れてきた
《第一問 右の立体の展開図を選べ》
『…A』
《第二問 この図形の立体の数を答えよ》
『24』
淡々と答えて答えてを繰り返してやっと終わったのは、それから3時間後
『ゔーーー………』
「大丈夫か？」
『吐きそう…なんだって3時間のテスト…』
吐きそうなのをなんとか我慢していると、「それはお前があのモルモットの最高傑作だからだ」という全身に鳥肌と怒りが現れる声が聞こえてきた
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年5月29日 0時
