元殺し屋はヒーローになる18 (ページ19)

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「だけど、距離的には500はあるぞ」

『つーことは、相手は軍人かそれとも………………殺し屋か』

「…………けど、俺たちが知ってる中の殺し屋で狙撃ができるって言ったらレッドアイの人ぐらいだろ…」

『最近おかしいんだよね…』

「え？」

千葉が聞き返してくるのに私は『殺し屋たちだよ』と答えた

『レッドアイ、普久間で会った殺し屋…他にも数十人と言う殺し屋がいたはずなのに、ここ数ヶ月で連絡が取れなくなってる』

「じゃ、ロヴロさんは…」

『あの人はビッチ先生が連絡とってくれてるから無事だけど…』

「……………柳沢、じゃないよな」

『…………………………』

「烏間さんから聞いた。このアメリカにいるってこと
なあ、夜神月…やっぱりやめよう。こんなこと、お前がする必要ないだろ」

日本語で話しているからアッシュには何を言っているのかわからない
だけど、これだけはわかるみたいだ

危ないことが起こりそうなことを

『……私はヒーローだ。何かが起こりそうならそれを未然に防ぐ必要がある』

「だからそれを学生であるお前がする必要はない!!
雄英にコンタクトをとって知らせておけば！」

『……今の雄英に頼んだところで、何かが変わる気がしない
USJの時や、夏休みのときのことで雄英は叩かれまくってる…余計なこと伝えて対応に時間食わせたら元も子もない』

「…だとしても」

『大丈夫、心配すんな。私がいる』

「……お前は、そうやっていつも…」

呆れた顔をする千葉に私は何も言わずにに微笑む
わかってる、その先の言葉は…お前らE組はいつだって私の心配をする

それは嬉しいことだし、信用されてると実感する
だけど私は…みんなを裏切る最低なやつだから

その信用が疑惑になっていくのを見るのが嫌だから、日本から離れた場所にみんなを送るんだ

「……死ぬなよ」

『死ねないよ…まだ、やることがあるからね』

「！」

ぽんっとアッシュの頭を撫でるように手を置いた

「…全部終わったら説明してもらうからな」

『あははは～…生きてられるかな～』

E組に問い質される未来がほんの少しよぎった