元殺し屋はヒーローになる18 (ページ14)

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「…で、でも…あのは日本最高峰の雄英を辞める必要…なくない？
記憶操作して削除したりすれば」

『削除しても、何かの拍子で思い出したとしたら…』

「あぁ…」

「…お前が辞める必要はないと思うのだがな、ロゼリア」

『……………』

「そうしなければならなかった
平和ボケした者どもの戯言など言わせておけばいいだろう」

『わかってる…でも、みんなには真っ当にヒーローになってほしい』

「わからんな…。それほど願うことを、お前は………」

「あのヒーロー科が嫌いだろう」

「え、そうなのか？」

「羨ましい反面、憎んでたろう？」

『………さぁね？』

ー翌日ー

『……で、なんでいんの？』

「律に聞いたらすーぐわかったんだよ」

『…はぁ』

セーフティハウスの朝っぱらから中村ちゃんが突撃訪問してきた

「夜神月、あんたアメリカに来て長いんでしょ？」

『インターンできてるんだって…観光目的じゃなくて』

「いーから行くよ！」

『ちょっ!?』

バタバタと中村ちゃんに手を引かれて、外に出ると自由の女神まで連れてかれた

「やっぱり、自由の女神だよねー」

『中村ちゃん、朝ごはん食べたの？』

「あぁ、近くのオシャレなカフェ行こうと思って」

『ようは…』

「夜神月は財布かな」

『だと思ったよ…ったく』

自由の女神の写真を撮り始めた中村ちゃんをよそに、この辺りのカフェを検索し始める

「夜神月～そろそろ行く？」

『あー、うん…』

「どうした？」

『いや…なーんか、嫌な予感』

「？こんなアメリカにまでヒーロー活動するの？」

『だーかーらー、インターンしに来てんだって…』

「国外とかアンタも大変だね」

目的のカフェに行く際、屈強の男が目の前に立ちはだかってきた

「なに、アンタら？」

『なにか用ですか？』

「2人とも観光かい？」

「俺たちがいいところに連れてってやるよ～」

2人「……………」

中村ちゃんと目を見合わせ、どうするかというのを目だけで伝え合う
まあ、2人ともある考えしか浮かんでないから全然いいんだけど

「いいけど」

『楽しませてくれなきゃ嫌だよ？』

ビッチ先生直伝の色気術を発揮すると、男たちは普久間で見たビッチ先生の色気にやられた男たちの顔をしていた