2-7 ページ21
シャンクスさんがルフィを航海に連れて行ってくれない理由は多くある
海で過ごしていく苛酷さ
己の非力さ
なによりも、シャンクスさんという男の偉大さを知ったルフィは、いつかこんな男になりたいと心から思ったそうだ
「この船出でもうこの町へは帰って来ないって本当!?」
「ああ。ずいぶん長い拠点だった。ついにお別れだな、悲しいだろ」
「うん、まあ悲しいけどね。もう連れてけなんて言わねえよ！自分でなることにしたんだ、海賊には」
「どうせ連れてってやんねーよー。お前なんかが海賊になれるか!!!」
「なる!!! おれはいつか、この一味にも負けない仲間を集めて!! 世界一の財宝を見つけて!!! 海賊王になってやる!!!」
「ほう…!! おれたちを超えるのか」
この一味を超える仲間を集めると豪語したルフィに、シャンクスさんは「じゃあ…」と自分が被っていた帽子を手に取った
「この帽子をお前に預ける」
「！」
「おれの大切な帽子だ
いつかきっと返しに来い、立派な海賊になってな」
『………だってさ、ルフィ』
「ゔんっ」
ポロポロと涙が流れるルフィの背中をさすると、「青子」とシャンクスさんに呼ばれた
「おれたちと一緒に来ないか？」
『え？』
「お前のいる国までおれたちが送ろう」
『…ありがたいけど、遠慮しておくよ
自分の手で会いに行きたいんだ』
「…それは誰に？」
『私を信じて待ってくれてる、大事な子
自分の体を売るぐらいにまで堕ちた…そんな辛いところから必ず助けるって約束したんだ
私は自分で戻るよ。ありがとう、シャンクスさん』
「…本当にお前はいい女だな〜！」
がっはっはっと豪快に笑ったシャンクスさんは、そのまま船に向かっていく
「あいつらは大きくなるぜ」
「あぁ。なんせ、おれのガキの頃にそっくりだ」
海賊たちが船に乗り込んでいき、「錨を上げろォ!!!」「帆をはれ!!! 出発だ!!!」という大きな声を轟かせて村を出発していく
『………………』
ここは小さな港村
風は東
村は至って平和である
「青子」
『ん？』
「おれ、もっと強くなる！」
『…うん、ルフィなら強くなれるよ』
「しししっ!!」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 241人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＃たいやき - 夜神月、、、あれどっかでみた名前((((ｽﾐﾏｾﾝ。話面白かったです！他の話も読んで来ますね！（何の報告？） (2022年6月26日 23時) (
レス) @page1 id: 50b1ab2886 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - とっても面白かったです!!パスワード、教えて下さい！ (2021年9月18日 18時) (レス) id: 34fdd12f99 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ星人(プロフ) - パスワードって何ですか？ (2021年9月13日 23時) (レス) id: 60908efb0f (このIDを非表示/違反報告)
シエル(プロフ) - 続き読みたいです！パスワード教えてください (2021年9月13日 22時) (レス) id: 2d0228541e (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - とても良い作品で続きが気になりすぎて一気読みしてしまいました！続編も読んでみたいのでパスワードを教えていただけると幸いです｡これからも執筆頑張ってください！応援してます！ (2021年9月13日 21時) (レス) id: 91b6b6a73d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年4月28日 19時
