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『これから言う相手を監視してて欲しいんだ』
《…なるほどね…それはたしかに僕の“個性”が有力だ
それで？誰を監視するんだい？》
『あぁ、それは………』
「？」
チラッとアッシュを見れば、訝しげにこちらを見ている
英語で話してはいるけど、ここで日本語にすればライアンとロレイが翻訳して伝えそうだ
『…ライアン、ロレイ外で待ってろ』
「…わかったっス」
「…何するつもりだ？」
『ちょっと、“オハナシ”をするだけだよ
外で待ってて』
「…おい、行くぞ」
「は、おい!!」
アッシュの腕を引いて倉庫から出て行くライアンとロレイ
気に食わない顔をしたアッシュは私の名前を呼ぶけど、私は無視をする
《さぁ、誰を血に染める？》
『柳沢っていう日本人がいるんだ…多分、すぐにでも見つけれると思う』
《…あぁ、見つけれたよ
面白いことを考えるね…そして、キミの恩師を手にかけた相手だね？》
『そいつの監視頼むよ』
《仰せのままに…》
プツンと切れた電話をしまい、拳銃を向ける
「お、おい…」
『バーイ』
ｽﾞｶﾞｧｧｧｧ…ﾝ…
.
．
．
「青子」
『後片付けは任せた…バロンとウズヌに安全なことを知らせろ』
「了解っス」
「てめェはどうするつもりだ？」
『…今はインターン中だからな
日本が今どうなってるかわからない…アメリカのことは煙夢に任せてある』
「チッ…あのふざけ野郎かよ…」
「ライアンさん、煙夢くんとは相性悪いっスもんね」
パーカーを手渡され、それを羽織りフードを深く被る
「青子、怪我は…」
『あぁ、平気だよ。ロレイ、私はしばらくお前たちと連絡が取れない』
「え、なんでっスか」
『しばらくアメリカでの情報集めが必要になる
お前らは日本での情報集めを優先しろ』
「……でも」
『…………ライアン』
「あ？」
『お前、アレ持ってたよな？』
「…？……あー、持ってるが、使えねぇぞ？」
何のことを言っているんだという顔で見てきたライアンは、数秒考えたあと頭を抱えた
「つーかてめぇ、免許は17だろ」
『あぁ、特別措置でもらった』
「捕まっちまえ」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年4月16日 22時
