元殺し屋はヒーローになる17 (ページ20)

今日:10 hit、昨日:9 hit、合計:26,179 hit

120-3 ページ20

「あぁ、それと青子」

『んー？』

小型の発信機をポーチの中にしまい、カバンの中に入れるとウズヌが爆弾を投下してきた

「下半身の方も動かしておけよ」

「「(ﾌﾞｰｰｰｰｰｰｰｰｰｯｯｯｯｯ!!!」」

紅茶を飲んでいたアッシュ、煮オレを飲んでいた私が同時に吹き出した

「ゴホッ…！ゲホッ…はあ!?」

『…………(ﾎﾞﾀﾞﾎﾞﾀﾞ…』

「どっ、どういうことだよ!? 下半身の方も動かしてって!!」

「え、あ、いや…」

「枕営業でもするつもりか!?」

口から溢れ出る煮オレを抑えながら、どうこの誤解を解こうか悩む

「まあ、簡単に言えばそうなるな」

『どこをどう言や、そうなんだよ!!?』

「やっぱり、枕営業かよ!!!」

『だぁから、違うっての!!!』

「枕営業だろ!!」

『どーみてもウズヌのからかいだろ!! なんでそうなんの!?』

ウズヌはニマニマとしていて、このやりとりを見ている
つまり、面白がっているということだ

「失礼します」

『今度はなんだよ!!』

「“ロゼリア”様、お仕事です」

『…………はぁ』

バロンの執事である人間がそう言ってくると、電話を手渡してきた
もちろん、この家の備え付けの電話

「あ、おい！青子!! まだ話は終わって…！」

『はい』

《あー、こんにちは？で合ってるかな？》

『…！』

《インターン以来だね》

『…………なんの用？』

《一応、答え合わせをしておきたくてね…青子ちゃん》

『……わかりました……じゃあ、そうですね…3分後に折り返しますね』

《リョーカイ》

チャン、と電話を切る

『ウズヌ、携帯端末を1台用意して
あとはタブレットとパソコンを3台ずつ』

「USBメモリは？」

『２つあれば十分。律』

《はい！》

『いつものシステム起動させて準備しといて』

《お任せください！》

『バロン、使わない部屋一つ貸してもらうね』

「おう！好きに使っていいぞ！」

「おい、青子！」

『アッシュ、とりあえず今日はウズヌに送ってもらってね。私は仕事あるからここでバイバイね』

「〜ッ青子！」

『あと、枕営業じゃなくてヒーロー活動だから！』