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『え?』

「行きたいところだよ」









そう言われて、観光名所をまとめている冊子を手渡された









「そこから行ってみたいとこ2、3個選べ」









そう言ってまたスマホの画面に視線を落としたアッシュくん
私は手渡された冊子をパラパラとめくりながら、どんなものがあるのか読み込んでいく









(あ…)









パラ…とめくったページに目が止まった
伏見稲荷大社の赤い鳥居をじっと見つめる









「澪緒、決まったか?」

『えっ?』

「ん?なんだ、伏見稲荷大社?そこ行きたいのか?」

『えっ…あっ、いや違っ』

「どっちだよ」

『えと、もうちょっと考える』

「おーそうしろそうしろ」









奥村くんと回るところをまた考え始めたショーター
ちょっと否定したけど、やっぱり行ってみたいなぁ…伏見稲荷大社…









(うーーん…)

「………(チラッ」









10分ほど見てからどこに行きたいかをみんなで言い合った

ショーターは清水寺、嵐山
奥村くんは五条大橋
アッシュくんは鴨川
私は…









「やっぱ伏見稲荷大社か」

『あははは…』

「赤い鳥居が綺麗だもんね…僕も迷ったよ…」

『うん…』









長く続く鳥居を歩いてみたいと思った
春先に行けばきっと桜も咲いてて綺麗だろうなとも思ったし、学業のご利益もあるから少しでも紡宮の成績が上がるようにお願いしたいのもある









「んじゃ、どれをいつ行くか決めるか」

「初日に寺行くのか?」

「嵐山は最終とかでもいいかも」

「んじゃ、澪緒の行きたい伏見稲荷大社を最初にして…清水寺も最初にすっか」

「2日目は五条大橋と鴨川」

「3日目は嵐山で決定だな」









3人がスイスイと決めてくれたおかげで、すんなりと行く場所が決まってしまった









「あ、勝手に決めちゃったけどよかった?」

『うん、1日目に行かせてくれてありがとう』

「全然!」

「俺たちも行きたかったからな」

「伏見稲荷大社で何願うんだ?縁結びか?」

『学業だよ』

「真面目か」

『ちょっと勉強危うい子がいて…』

「兄貴か?」

『ううん』









紡宮は勉強すると唸るばっかりで手を動かさないから…
いっつもテストは赤点ばっかとって、合宿参加するために補講頑張って終わらせてすぐに合宿走るのは毎年の恒例行事だ

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年3月23日 22時

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