殺し屋最恐と呪術師最強2

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『カルマ!!』









倒れたカルマに駆け寄ろうとすると、グイッと腕を引かれた
後ろを見れば、不良学生だ




流れるように拳を作り、そのまま顔面に叩き込み、緩んだ手から逃れて倒れているカルマを抱き起こす









『カルマ！カルマ!!』

「……………うっ…」

『カルマ！』









意識があるカルマにホッとすると、「ちょ、いや、離して！」という茅野ちゃんの声が聞こえてきた
神崎ちゃんと茅野ちゃんが不良学生に捕まっている









「オイ、何すんだ…」









立ち向かった杉野の腹に膝蹴りを入れた
吹っ飛んだ杉野にぶつかった渚は尻餅をつき、一瞬で殴られた








私以外のみんながやられた









『なぎ…ッ』









殴られた渚の方に行こうとした時、ゴッと後頭部に大きな衝撃が襲ってきた
視界がグラリと歪み、そのまま倒れる









ﾄﾞｻｯ









「麗音ちゃん！」









意識が朦朧とする中、いつも近くにいるはずのあの人がどうして来ないのか頭の中で考えた









護衛って、言っといて…よく









『ごじょ…さ、ん』









言えた、ね…









NOside









「うひゃひゃひゃ!!」









笑い声が響くワゴン
縛られた茅野、神崎、麗音の3人
麗音の額からはタラリと血が流れている









「言ったべ？普段計算ばっかしてるガキはよ、こういう力技にはまるっきり無力なのよ」

「…ッ、犯罪ですよね、コレ。男子たちあんな目に遭わせといて」









キッと睨む茅野に、「わかってねーな」とリーダー格の不良が笑い飛ばした









「そっちの彼女、どっかで見たことあったのよ
めぼしい女は報告するよういつもツレに言っててよ
去年の夏頃の東京のゲーセン、コレお前だろ？」

「………！」









真面目でおしとやかな神崎とは違い、奇抜なファッションの女子が写っていた









「さらおうと計画してたら逃がしちまった
まさかあの椚ヶ丘の生徒とはね〜
でも俺にはわかるぜ。毛並みのいい奴らほどよ、どこかで台無しになりたがってんだ」

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