殺し屋最恐と呪術師最強2

9話 集会の時間 ページ13

ー数日後ー









「麗音〜」

『…あれ、渚？』

「おはよう、麗音」

『おはよう、どうしたの？』









珍しく渚が迎えにきたと思えば、「今日は全校集会がある日だから休まれたら困るからね」と笑顔で言われてしまった



え、今日なの？









『………カルマと』

「ダメだからね」

『…ハイ』









黒い笑みを浮かべる渚に素直に頷けば、「うん」と普通の顔に戻る
悪魔だ、悪魔だよ









『中で待ってて、まだみんなのおやつ作り終えてないから』

「うん、わかった」









今日は私を早めに起こすために早くきたんだろう
まだ7時半だ
渚と家の中に入り、居間に案内すると「渚くん！」と悠と耀が抱きつく









「悠ちゃん、耀ちゃん」

「えへへ〜」

「あのねあのね〜、今日のおやつ、アイスプリンなんだって！」

「アイスプリン？」

『ただの手作りプリンとアイスを乗っけただけだけどね』









あとは冷やしておけばいいプリンとアイスを冷蔵庫と冷凍庫の中に入れて綾人に作り方を教えておく









『渚、準備できた…あれ？』

「あ、麗音」









すでに2人はおらず、ランドセルもないから学校へ行ってしまったのだろう
私と渚もカバンを持って歩いていく









「そういえば、いつも一緒にいるあの人たち今日はいないんだね」

『…あ、ホントだ』









あたりを見回してもあの2人の姿はなく、今日は久しぶりの静かな登校ができるようで何よりだ
何事もなく、いつものように学校に向かってお昼休みまで普通に過ごす









ﾌﾞｰﾌﾞｰ









『…ん？』









昼ご飯を食べ終えて、お弁当を片付けているとスマホが震えた
画面を見れば「非通知」と表示れている
誰だろうかと首を傾げながら『はい、陽伊羅銀です』と答えれば《うわ、マジで女の子じゃん》という女の人の声と、その奥から慌てる五条さんの声








無意識かつ、自然な流れで指が通話終了のボタンを押してしまった
うん、多分誤爆だよね









自己完結し、非通知を消そうとするとまたスマホが震えた
今度もまた非通知









『…はい、陽伊羅銀です』

《ねぇ、キミ五条の女(ﾌﾞﾁｯ》









今日は厄日かな？

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