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ギシッギシッとベッドが揺れ動き、スプリングを軋ませている
奥歯を噛み締めて耐え続けて、我慢して、アレンは日に日にその処理日の回数が増えることと比例して感情が消えていったのだ
「アレン?」
「だ、大丈夫か?」
『…………………』
同じくアカデミーに通うミカエルとガイルの呼びかけにすら対応できない日もあった
3人はアカデミーを卒業後、ブルー、グリーン、アンバーという色で分けられたハイエナに所属した
「今日からあなたたちはそれぞれの色を背負いなさい。いいですね?」
「「はーい!」」
『…はい、先生』
「アレン、あなたには期待していますよ」
『…はい、先生』
アンバーアイズに光などない
そこにあるのはいつだって絶望の色だった
簡単に言えばアレンはレイ プされ続けていた
3歳から、追放されるまで
そして、誰よりも戦場に向かわされ、多くの命を奪ってきた
アッシュの比ではない
「アレン、そうじゃない。ここをこうすれば深く入る」
『…………こう?』
「そうだ」
殺傷能力を植え付けられ
「アレン…腰を振って」
セック スの技術を磨かされ
アレンは、日々、操られていた
初めてレイ プされた日、アレンはベッドの上で泣き叫びながら不快感と感じたことのない感覚に泣いた
ハイエナのそれにも似た叫びに男たちは笑い、さらにアレンを痛めつけて精を放った
腹に溜まる生温かいソレにアレンはコトが終わるまで耐え続け、そして吐き戻した
受け入れることのできないそれが毎日続いて1年が経った頃、アレンは…感情が失われた
「今日から、このアンバーハイエナに入りました!イザベルです!」
「イザイラです!」
「「よろしくお願いします!」」
『………………………』
アンバーメインルームにて大きな声で言われて、アレンは同じ年ほどの2人の女の子になんと声をかけていいのか分からず、ただ黙って見ていた
「私たち、アレンに憧れたんです!!」
「ビデオ見ました!! すっごくかっこよかった!」
憧れの眼差しを向けられて、アレンはよくわからなかった
そして、これから共に過ごしていく仲間たちにも、自分と同じことがされていることに気づいたのは、それから半年後だった
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年3月12日 9時