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14-3 ページ36

「アレン…」

『…………みんなが、生きろって、言うんだ』

「え?」

『……………俺の、せいで…死んだのに』

「アレン」

『…………………俺は、何者だ?』













俺には何が残ってる?



















みんな、死んだ















俺は










人を、殺して殺して












あの時












“コワシテヤル”


“コロシテヤル”


















俺は、何者だ?















『…ゔっ』

「アレン?アレン!アッシュ!アレンが!!」











ドタバタと走ってくる足音と「アレン!」という声
「吐きそうなのかい?」という英二の気遣う声













「アッシュ、バケツとタオルと水持ってきて!アレン、気にせず吐いていいんだよ」

「アレン…」



















先生…俺は、俺は何者なんですか













“いい、アレン…あなたは私の可愛いハイエナよ
あなたは私の言うことを絶対に聞きなさい…さあ、私の可愛いハイエナ…1匹残らず、人を殺しなさい”




“…なぜ、ですか?”





“それが私の望みよ。アレン…叶え聞いてくれるわよね?”



















もう、いやだ







先生、俺は…



















疲れました



















“言うことが聞けないの?アレン”













『…ぐあっ!!!』

「アレン!?」

「アレン、しっかりしろ!!」













“アレン、人を殺し続けなさい”

















『…は…ぃ』








先生…











心臓を鷲掴みにされたような衝撃が和らいで、俺は吐き気からも解放された
まるで、何もなかったように、穏やかな気持ちになった






いや、落ち着いた
















「アレン?大丈夫か?」

『………わ、るい…』


















思い出した



俺は、いつも先生に見られてるんだ












フラリと立ち上がって俺は廊下を歩いていく
アッシュと英二が追いかけて「どこ行くんだ?」と聞いてきたから『…シャワー、浴びる』と言うと「ゆっくりして」と言われる












ちゃんとシャワーを浴びて、英二とアッシュが持ってきてくれた服を着て、1人になりたいなんてガラにもなく伝えて、備え付けの小さな窓に手をかけた



ヒョイっと足から外に出してぶら下がるように外に出て、壁に足をかけてそのまま下に降りる
シャワー室には鍵をかけておいた。俺が、いないことを確認させないための時間稼ぎのために

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年3月12日 9時

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