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「ここが、ストアイラル地区ですか…」

「ここに来るのは、ノアは初めてだったね」

「あ、はい!」

「ここ、ストアイラル地区は最近紛争から戦争に発展したんだ」

「紛争から戦争に?どう違うんですか?」











狙撃の訓練から1週間経ち、今日は久しぶりの現場だった
アンバーハイエナに入った任務は、紛争から戦争に発展したストアイラル地区の制圧と終結の命令だった








先を歩くアレンさんが、『……紛争は小さないざこざだ』と前を見据えながら教えてくれた
小さないざこざと言われて俺は頭を捻っていると、アレンさんの隣を歩いている副リーダーを担っていると聞かされた時にたまげたイザベルさんが口を開いた







「ストアイラル地区では最近、子どものレイ プ事件があって、その首謀者と被害者がいざこざを起こして冷戦状態になってたんだけど、とうとう地主の子どもに手を出した首謀者に被害者家族がどっかんしちゃったってわけ」

「なるほど…それが紛争だったんですね」

「そう。それで、戦争になったっていうのは、首謀者が見境なくその被害者家族たちを惨殺し始め、紛争がさらに激化して被害者たちも武器を取って戦い始めたことが戦争と言われる」

『……………お前、アカデミーで、何習った』

「す、すみません…」

「ノアの上官は誰だったの?」

「あ、シルベスター・ブライアント上官です」

『…………あぁ、あのじいさんか』

「アレンさん、知ってるんですか?」













あの人、古参だって聞いたけどアレンさんを育てたとは聞いていない。どうして知ってるんだろうと思って聞いてみると、ノエルさんがこそっと耳打ちをしてくれた








「アレンとシルベスター・ブライアント上官は、昔手合わせをしてね…アレンが勝っちゃってから何かあるたびにシルベスター上官がケチつけるの」

『………ノエル』

「だって本当のことじゃない、アレン。この間だって、シルベスター上官のブツ、使い物にならなくしたってエリーベルラが言ってたわ」

「えっ!? 本当ですか、アレンさん!!」

『……………………………』

「無言ってことは図星かよ…お前もガキだなぁ」

『………ヴェル、てめェのも潰すか?』

「遠慮するぜ」












ストアイラル地区を進んでいく中、廃墟を拠点にすると言われて俺たちは近くの廃墟に荷物を置き、銃とナイフなどを装備して荷物をできるだけ隠して戦場に向かった

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年3月12日 9時

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