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11話 仲間と命の天秤 ページ2

アッシュside





あの後、屋敷に戻れば伊部しか残っておらずアレンと英二はニューヨークの李王龍のところにいると言われた
ショーターはユーシス基李月龍に脅されて本当のことを言えずにいたが、あの時玄関でアレンがショーターを連れて行けと言ったおかげで、難を逃れたがニューヨークにいるマーディアの心配があった





屋敷に戻ってきていたアレクシス・ドースンによって、バナナフィッシュの全貌を聞かされた俺たちは、そこでディノが合衆国と取引をしようとしているのがわかった






だが、そこへジェシカたちを襲った中国系…李家の息がかかった奴らによって俺たちは拘束されて今現在、ニューヨークへと向かう機内にいる











「あと30分もすれば摩天楼が見えてくる。懐かしいお前のジャングルだろう、山猫小僧」








男たちに言われて俺はじっと見ていると「アッシュ、すまない」とショーターの謝罪が聞こえてきた






「俺のせいで…英二とアレンが」

「お前のせいじゃないさ。悪いのはお前の優しさに漬け込んだあいつらだ」











李月龍…ショーターの肉身である大切なマーディアを脅しの材料に使ったことが許せない上に、アレンと英二まで連れて行った
きっとこれから向かう先は…














アレンside














“アレン、起きて!!!”










『!』








ガチャンッ、と何かが音を立てた
勢いよく浮上した意識を持ち、俺は顔を上げると見慣れない部屋にいるのがわかった上に、鎖で両手を縛り上げられているのに気づいた




びくともしないのと、まだ頭が痛いのを感じて脱力した










アッシュとショーター、そして英二
俺はあの後倒れたままで何があったのかわかっていない。3人は、みんなは無事なのだろうか…








あれからどれほど時間が経ったんだろうか…
体内時計が正常ではないんだろう。ざっと考えても1日は経っている気がするが…







鼻を動かして匂いを嗅いでみると、遠くの方からほのかなアルコールの匂いがした。そして、葡萄の匂い…ワインというヨーロッパの飲み物だ



そして冷たい風が吹いてくることから、ここは地下だというのがわかる
何をしても逃げるには一つ上にいかなければならないのか、それとも二つ以上上らなければならないのか…


だが、この隙間風だとすると地上とワンフロアだけの差だろう
何か隙があれば逃げる事は可能だ




だが、ここは一体…どこの地下だ?

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年3月12日 9時

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