元殺し屋は呪術師となる3

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ペロリと口元に流れてきた額の血を舐めとり、指を頭に乗せて分解して修復する
ついでだ、めぐみんのもしてやろう









「……久しぶりだな、パンダ」

「なんで交流会まで我慢できないかね。帰った帰った。大きい声出すぞ」

『女子か』









痴漢にあった時の対処法かい









「言われなくても帰るところだ
どうやら、退屈し通しってわけでもなさそうだ」

『…………』

「乙骨に伝えとけ。「お前も出ろ」と」

(めんどくせ)

『もう1人の2年か…』

「オレ、パンダ、ニンゲンノコトバ、ワカラナイ」

「………」









なんだこのパンダ
しゃべってるでしょ日本語
人間の言葉、それ喋っちゃダメでしょ









「…釘崎の方は大丈夫か？」

『…様子見てくるよ』









パン、と修復して釘崎ちゃんがいるであろう自販機までフリーランニングで向かった

無事でいて欲しいけど、銃声の音したけどな









「呪術師続けるなら」

『！』

「喧嘩売る相手は選ぶことね」

『釘崎!!』









床に伏せている釘崎ちゃんを抱き起すと、小さくうめき声を出している









「ウチのパシリに何してんだよ、真依」

「あら、落ちこぼれ過ぎて気づかなかったわ。真希」









…落ちこぼれの使い方、間違ってんだよ性格クソ女さん









「落ちこぼれはお互い様だろ
お前だって物に呪力込めるばっかりで、術式もクソもねぇじゃねぇか」

「呪力がないよりましよ。上ばかり見てると首が痛くなるからたまにはこうして下を見ないとね」

『アホらしい。底辺同士のみっともない争いかよ』

「なっ!! あんた何様のつもりよ」

『ヒーロー様ですが？』









釘崎ちゃんに『ジャージ、新しいの買ってやるから〜』と聞こえるように言い聞かせてやる









『釘崎ちゃん、立てるか？』

「無理よ、しばらく起きないわ。それなりに痛めつけたもの」

『うわ！まじで性格クソ女さんじゃん!!』

「何この子」

『銃使ってるってことはさ、体術無理ってこと？
うわー、物に頼るばっかでいいのー？あらゆる可能性ちゃんと込みで戦わなきゃいけないんじゃないのー？』

「……………………どうやら、痛めつけられたいよう…………えっ」

『遅いよ、さっきの奴よりも断然遅い』

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