元殺し屋は呪術師となる3

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“なかなか狙ってできることじゃない。これは大きな武器になる”









って感じで言ってたけど、確かに武器にはなるわ
打撃がツインでくるんだから









(素の力が人間離れしているのか…衝撃が少ない呪力ながら並みの術師の120%成立している
そこに時間差で流れ込んでくる本命の呪力
やられる方は想像以上に嫌でしょうね

加えて彼女の遠距離サポート
相手を牽制しつつ確実な一撃を入れるためにどんな隙も見逃さないあの目
逃がさないというオーラが体から溢れ出ている

伸び代もある。100%の体術に100%の呪力を乗せられるようになれば…
100%の頭脳と体力、体術に100%の威力を兼ねそろえている…それを使えば……)









さぁて、消してやりますか
あんまり気乗りはしないけどさ









「夜神月さん!!!」

『(ﾋﾟﾀｯ』

「え、今度は何!?」

『…………………』

「とどめは待ってください！」

『………え？』

「そりゃなんでまた」

「これを見て」









あ…なんだ…七海さんか
ホッと息を吐き、あの人じゃないことに安心感が押し寄せてくる









「んーーーー」

「私の相手を撮影しました」

「…え」

『タンマ。呪霊って写らないって言ってたじゃん』

「落ち着いて聞いてください。私たちが戦っていたのは」

『(ﾊﾞｯ!!』









七海さんから告げられた衝撃の言葉は信じられなくて、私たちが相手をしていた呪霊を振り返ってみれば…涙を流して倒れていた









『っ…………』









吐き気がする
気分が悪くなる



どの世界に行っても、考える事は同じなのか
本当になんなんだ…この世界は



人も、何もかも、腐ってやがる









．









．









．









．









《人間だよ》









聞きたくない言葉現段階でのNo. 1に輝く言葉を、家入先生が言った
言わないでほしかった、否定してほしかった









《いや、元人間と言った方がいいかな
映画館の3人と同じだな。呪術で体の形を無理矢理変えられてる》

「それだけなら初めに気づけますよ
私たちが戦った2人には呪霊のように呪力がみなぎっていた」

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