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『ねえもう泣きたいんだけど!!?』









その音声を聞いて開口一発目がそれ
仕方なくない?だってここにいて聞くはずもない存在の声聞いたんだよ?



なんでいんだよあの豚野郎









「あれ、知ってる人いたの?」

『知ってるも何も、クソいました』

「わー」

『…先生、その動画送ってください。捻り潰すために解析します』

「いいけど、説明してくれなきゃ送らない」

『……………まじでなんなんだよ、あのクソ野郎』









スマホをヒョイっと取り上げた先生にボソリと言った後、仕事用のスマホ、つまり自前のスマホを取り出してある1人のファイルを開けた









『ほら』

「ん?」









ポイっとスマホを投げ渡し、先生は画面を見た
「こいつは?」と小首を傾けた先生に『そいつの名前は鷹岡明』と机に肘をついた









『私が中学3年の時の短期間体育教師。防衛省の精鋭部隊所属』

「へぇ、お偉いさんじゃん」

『表面上は教育に特化していたエリートらしいけど、裏じゃその真逆
恐怖で人を従わせ、逆らうことをさせずして優秀な精鋭を作り上げた』

「…人として、教師として、最低だね」









胸糞悪いあいつの話なんてしたくなかったんだけどね
先生にちゃんと説明するにはちゃんと向き合わないといけない









『…過酷な体力作りに嫌気がさした私たち生徒に、ある条件を出してきた
もし、一度でもナイフを自分に当てることができれば何も言わずにその教室から去ること
だけどもし、自分が勝ったらそのまま自分のやり方で続けること

イチオシの生徒1人だけを選び、そいつと戦うことを提案してきた鷹岡
まあ、結果は当然。うちのクラスの天才が勝ってくれたよ』

「でもなんでそれと青子が関係あんの?」

『…………………ま、まぁ…ソイツを論破してぶん殴って…』

「青子が1番やばいじゃん」









視線を逸らしながら言うと、先生は「問題児だったな?」と聞いてきた。当たりだよ、当たり









『そんでもって、逆恨みしてきた』

「なるほどねぇ」

『一応カタはついたんだけど、私がいたところ…季節にして5月ごろだっけ
防衛省から逃げ出して、私を襲ってきた
まあ返り討ちにしてやったけどね!』

「誇らしげだね」

『…けど、逃げられちゃった』

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員脚 - 個性が呪力、個性自体が術式ではないでしょうか。 (2021年1月3日 10時) (レス) id: 62588b34f4 (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - 29ページの12−4、「暇だ暇だ」ってなってます。「暇で暇で」じゃないでしょうか…? (2020年12月30日 11時) (レス) id: d530fc9998 (このIDを非表示/違反報告)
ちか - 一気に読みました。クッソ面白かったです!これからも更新頑張ってください。 (2020年12月29日 18時) (レス) id: df476bf304 (このIDを非表示/違反報告)
環希(プロフ) - いつも読ませていただいております。11-13なのですが、暮らしそうだなではなく、嬉しそうだなだと思います!毎回とても神作品で楽しみにさせていただいてます。これからも頑張ってください! (2020年12月29日 1時) (レス) id: 33d5659616 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年12月27日 23時

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