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12-2 ページ27

「教師なんて柄じゃないそんな僕がなんで高専で教鞭を取っているか。聞いて」

『命令かい』

「なんでですか…?」

「夢があるんだ」

『…夢?』

「そう、夢っ。悠仁と青子のことでもわかる通り、上層部は呪術界の魔窟
保身バカ、世襲バカ、高慢バカ、ただのバカ。腐ったみかんのバンゲンセール」

『……………………』









どの世界にも、腐った奴らはたくさんいるんだな


ガリッと歯を立ててチョコレートを噛み砕く









「そんなクソ呪術界を、リセットする」

『…!』

「上の連中を皆殺しにするのは簡単だ
でもそれじゃ、首がすげ替わるだけで変革は起きない
そんなやり方じゃ誰もついてこないしね、だから僕は教育を選んだんだ

強く聡い仲間を育てることを」

『……………共感するよ、強く』

「そんなわけで自分の任務を生徒に投げることもある」

『それはサボりたいだけじゃないの?』









先生に頬をつねられて、『ごめんって』と謝ると素直に放してくれた









「みんな優秀だよ。特に3年秤、2年乙骨、彼らは僕に並ぶ術師になる。悠仁もその1人だった…!!」

『……………』

「ちょっとキミたち、もう始めるけどそこで見てるつもりかい?」

『…………家入先生』

「ん?」

『ゆっくり後ろ見てみ。そう、ゆっくり』









ゆっくり後ろを向いて家入先生は、ピシリと固まったよ
そりゃそうだ。死んだ人間が生き返ったんだから









「おわっ!! フルチンじゃん!!」

『お前見かけにやらずデカいよな』

「やめろよ!」

「ごごご五条さん!! いいいいいいい生き」

「クックッ、伊地知うるさい」

「ちょっと残念」

「あの〜恥ずかしいんですけど…」

『悠仁、ほら』

「お、サンキュー」









悠仁のサイズのシャツを渡すといそいそと着替えている
うんうん、生きて戻ってきてよかったよかった









「悠仁!おかえり!!」

「オッス、ただいま!!」









パンと手を叩き合った2人
うんうん、よきよき









「それより青子、恵と野薔薇に目が覚めたこと伝えに行っておいで」

『はーーーい』

「あ、靴履いていって」

『あ、うん』









動きやすいスニーカーを出してもらい、そのまま暗い廊下を来た方向へと駆けていく

12-3→←12話 命の時間



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員脚 - 個性が呪力、個性自体が術式ではないでしょうか。 (2021年1月3日 10時) (レス) id: 62588b34f4 (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - 29ページの12−4、「暇だ暇だ」ってなってます。「暇で暇で」じゃないでしょうか…? (2020年12月30日 11時) (レス) id: d530fc9998 (このIDを非表示/違反報告)
ちか - 一気に読みました。クッソ面白かったです!これからも更新頑張ってください。 (2020年12月29日 18時) (レス) id: df476bf304 (このIDを非表示/違反報告)
環希(プロフ) - いつも読ませていただいております。11-13なのですが、暮らしそうだなではなく、嬉しそうだなだと思います!毎回とても神作品で楽しみにさせていただいてます。これからも頑張ってください! (2020年12月29日 1時) (レス) id: 33d5659616 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年12月27日 23時

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