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「そういう意味ではアンタらにも感謝してる
私が死んでも、私
にっこりと笑った釘崎ちゃんに、悠仁は「まぁ、理由が重けりゃ偉いわけでもねーか」と言った途端に、彼女は「お礼を言ったからチャラ!!」と言った
恥ずかしいと思いなさいよ
「青子、呪いは？」
『ああ、ちゃんと祓った』
「って、首！血出てる！」
『え…？あ、ホントだ』
滲む首筋から血が流れているのに気付いてハンカチで止血するために当てていると、釘崎ちゃんが何か聞きたげな顔だった
「ちょっと」
『ん？』
「今の…なによ」
『今のって？』
「呪い祓ったじゃない！あと、壁もぶち壊してた！」
『…ああ、アレは“個性”だよ』
「“個性”？」
『キミらに呪力があるように、私にも“個性”がある
身体能力にプラスアルファしたもの、それが“個性”だ
人それぞれ百人百色
私は分解して修復する「オーバーホール」っていう“個性”だよ』
「…呪いが祓えるのは呪いだけよ」
『だよね、知ってる。けど私の場合、呪力を“個性”に置き換えることができる
それがなんでかは知らないけどね』
どの世界に行っても、クソな政府やお偉いさん方はいるようだ
つまり、私がこの世界に来たのは…
この世界にいるクソな政府やお偉いさん方を潰せということ
やることは向こうと同じだ
『ま、これからよろしくね、釘崎ちゃん』
「…ふん」
差し出した手を少し力を込めて握られた
へー、よろしくするつもりはあるんだ
まあ、邪魔するようなら容赦なくこちらもそのつもりで相手するけどね
子供を連れて外に向かい、安全な場所まで送り届けると、「お疲れサマンサー!!」と五条先生が元気よくめぐみんと歩いてきた
「子供は青子が送り届けてくれたよー。今度こそ飯行こうか」
「ビフステ!!」
「シースー!!」
「青子は？」
『…日本食ならなんでもいい』
「ならシースー!!」
「ビフステだっつーの!!」
ギャーギャーとうるさいな…
ちょっとは静かにしろっての
「2人とも、ちょっと静かにしなよ」
『おい』
「「なに…!?」」
『ちょっとは静かにできるよな？16だろ？
なあ？もう高校生なんだよな？なあ？え？なあ？』
「「…ハイ」」
(青子ってキレると怖いんだな)
(美人がキレると怖いってホントだったんだねー)
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員脚 - 個性が呪力、個性自体が術式ではないでしょうか。 (2021年1月3日 10時) (
レス) id: 62588b34f4 (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - 29ページの12−4、「暇だ暇だ」ってなってます。「暇で暇で」じゃないでしょうか…？ (2020年12月30日 11時) (レス) id: d530fc9998 (このIDを非表示/違反報告)
ちか - 一気に読みました。クッソ面白かったです！これからも更新頑張ってください。 (2020年12月29日 18時) (レス) id: df476bf304 (このIDを非表示/違反報告)
環希(プロフ) - いつも読ませていただいております。11-13なのですが、暮らしそうだなではなく、嬉しそうだなだと思います！毎回とても神作品で楽しみにさせていただいてます。これからも頑張ってください！ (2020年12月29日 1時) (レス) id: 33d5659616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年12月27日 23時
