元殺し屋は呪術師となる2

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攻撃をまさか手のひらだけで弾き飛ばしてしまった宿儺
おいおい、まじかよ。オールマイト並みだよ。やめてよ、チート出すの









「“あ。こっちも治してしまった”」









ほら見てみなよ
呪霊がめちゃくちゃ驚いた顔してるよ
もう同情するから、もう逃げた方がいいよ
こいつに敵うとか今考えちゃだめ。逃げろ









「“散歩は嫌か。まぁ元来呪霊は生まれた場に留まるモノだしな。良い良い、ここで死ね”」

(言葉と行動が一致してねぇよ)









顔面でそのまま叩きつけられたよ、呪霊
もうかわいそうだよ、呪霊









「“ほら、頑張れ頑張れ”」

(煽ってんな〜)









呪霊の顔面を蹴った宿儺だが、地面にヒビが入り、そのまま下へと落ちていく


チートかー!!









「“おっ”」

『え、落ちてる』









「オーバーホール」の“個性”で体をなんとか治して下を見ると、足首掴まれている宿儺がいた
そのまま地面に叩き潰そうとしたんだろうけど、腕、切られてますよ









「“呪霊といえど、腕は惜しいか？”」

『うわー…敵なのに認めざるを得ないこのカッコ良さ
呪いの王じゃなきゃスカウトしてたわ』









あんだけ強けりゃ、日本という国も、世界も、ヒーローの根本的なものを覆すことができただろう
やり方が違えど、生まれた存在が違えばアイツはきっといい奴だっただろう




まあ、殺すけどね！









「“ケヒッケヒッ、ヒヒッ”」

(けど、笑い方に関しては気持ち悪いわ)









瓦礫とともに落ちていく宿儺と呪霊を見ていると、スマホがバイブした
どうやら律を通してめぐみんが連絡してきたようだ









『おーす、めぐみん。ちゃんと避難できてよかったよ』

《よくねぇよ。お前、大丈夫なのか？》

『あぁ。特級の方は宿儺が相手してる
で、そっちは？釘崎ちゃん見っかってる？』

《あぁ、病院に送ってもらった
こっちは避難区域を10キロまで広げてある》

『お前は？避難しないの？こっからやばいことなるよ？』

《逃げねぇよ。お前と虎杖がいるんだ、逃げるかよ
もしもの時、俺には虎杖を始末する責任がある》

『私情で言ったことねぇ。あんなもん気にする必要なくない？そんなこと言ったら私なんか私情だらけだよ？』

《俺が気にするんだよ》

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