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『息子さんは必ず私たちが見つけてきます
ですからもう少し、もう少しだけ気をしっかり持ってください』
「あの施設は…」
『何者かによって施設内に毒物が撒かれた可能性があります
ですので、現時点ではそこまでしかわかっていません
ですが、信じてください。ヒーローが必ず助け出します』
「ヒ、ヒーロー？」
大粒の涙を瞳に浮かべる母親に『だから気をしっかり持って待っていてください』と、ハンカチを差し出す
彼女は「お願いします…」と私にすがった
『めぐみん、釘崎ちゃん、悠仁』
「「！」」
『絶対“救ける”ぞ』
「当然」
「おう！」
「………」
問題の施設へのドアの前に立ち、靴の調子の確認を済ます
この靴、ちょっと飛ぶだけでめちゃくちゃ飛ぶからね
必須アイテムでしかない
国に感謝だ
「“帳”を下ろします。お気をつけて
「闇より出て闇より暗く、その穢れを禊ぎ祓え」」
ドプッと上空から黒い液体が施設全体に降り注いで行く
すっご、夜になってく
「“帳”。今回は住宅地が近いからな。外から俺たちを隠す結界だ」
『へー。便利な世の中だね』
ペタリと貼り付けた発信器を壁に取れないようにちゃんと貼り付ける
うんうん、上手く反応しろよな
『律』
《はい》
『危険信号常に敏感にしておいて』
《お任せください》
「「玉犬」」
ズルンと出した犬ちゃん、今回は白い方だ
大型犬の犬ちゃんをわさわさして撫でる
「呪いが近づいたらコイツが教えてくれる」
『めぐみん、便利な力持ってんな』
「うるさい。行くぞ」
扉を開けて中に入ってみれば、予想していた内装とは全くかけ離れた景色が広がっていた
「?? どうなってんだ!? 2階建ての寮の中だよなココ」
「おおお落ち着け！メゾネットよ!!」
『違えよ』
ピリピリと肌を刺すようなこの空気、威圧感
どう感じても異様だ
「扉は!?」
『しまった！』
さっきまであった扉がなくなっており、行き止まりと化している。は、ふざけんなよ
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員脚 - 個性が呪力、個性自体が術式ではないでしょうか。 (2021年1月3日 10時) (
レス) id: 62588b34f4 (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - 29ページの12−4、「暇だ暇だ」ってなってます。「暇で暇で」じゃないでしょうか…？ (2020年12月30日 11時) (レス) id: d530fc9998 (このIDを非表示/違反報告)
ちか - 一気に読みました。クッソ面白かったです！これからも更新頑張ってください。 (2020年12月29日 18時) (レス) id: df476bf304 (このIDを非表示/違反報告)
環希(プロフ) - いつも読ませていただいております。11-13なのですが、暮らしそうだなではなく、嬉しそうだなだと思います！毎回とても神作品で楽しみにさせていただいてます。これからも頑張ってください！ (2020年12月29日 1時) (レス) id: 33d5659616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年12月27日 23時
