3-2 ページ13
「アンジュちゃんも、ヒーローを目指してるんだよね？」
『ヒーローかァ…』
スクールバッグを肩に引っ掛け直し、ガードレールに飛び乗った
『ヒーロー、ねェ…』
カン、カン、とローファーでバランスをとりながら歩く
『イズクが目指してるから目指すなんていうのはないけど、私は守りたいものがあるからなるよ。ヒーロー』
「そうなんだ!!」
そう…守りたいもの
それは沢山ある
イズクの笑顔や、カツキの夢、エースの命…
といっても、３つしかない…
でも、もし…帰れることができるのなら…
『
「え？」
『んーん！なんでもなァい』
あの子が笑っていられるなら
今は泣いてるかもしれない
いつも泣き虫で弱虫だって言われて、私やエースの後ろをついて回っていたから
私とエースがいなくなって、あの子にはきょうだいがもういない
あの子1人になってしまったから
(戻って、あの子を抱きしめてあげたい)
叶わない夢だけど、今でも夢に見る
戦争の時、あの子に迫る赤犬のマグマの拳
とっさに何も考えずにルフィを突き飛ばした時の感触
マグマの拳で体を貫かれた時の感覚
熱くて息ができなかったあの息苦しさ
ルフィの震えた体
どんどん冷たくなっていく自分の体
ルフィに伝えたあの時の自分の言葉と声
今でも鮮明に覚えてる
『……』
私もエースも胸のあたりに大きな傷がある
赤犬に付けられた拳だ
背中と胸に大きく残ってる
エースと一緒に「火傷だ」って言って、みんなにはぐらかした
たまにズキズキと小さく痛むけど、ルフィを守れた勲章だと思えば痛くもない
(ルフィ…強く生きて)
「アンジュー!!」
『ん？』
「早く来いよー!!」
『あ、うん！』
モンキー・D・アンジュ、中学1年生になります
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 187人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サッカーバカ(プロフ) - 充希さん» そうかもしれません！！！！確認して直します！！！ご指摘ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！！！！ (2019年3月13日 12時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
充希 - 対人戦でのかっちゃんの番号はＢじゃなくてＤだったと思います。間違えてたら、すみません！更新頑張って下さい！ (2019年3月13日 11時) (レス) id: 1c94acc086 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年2月4日 23時
