3-5 ページ19
及川side
『はい、いいよ』
その合図と同時に自分たちのご飯にありついたシンとミャー
美味しそうに食べているのを見て、『ゆっくり食べなよ』と、そう言ってテーブルの席に来る雪紀ちゃん
「じゃ、食うか」
「うん」
「「いただきます」」
『召し上がれ』
美味しそうな揚げ出し豆腐と白ご飯
ぱくりと食べれば、口の中でふんわりと広がる風味がなんとも言えない
「うめぇ」
「めちゃくちゃ美味しい〜」
『よかった』
「桜子、料理うまいな」
『兵庫で、よく作ってたんだ
隣の家の子達がよくお腹減ったって言ってね
あとは部活の時に簡単なおにぎりを作ったり…』
「いいお嫁さんになるな」
岩ちゃんに言われて雪紀ちゃんは、『えへへ』とほんのり頬を染めて笑い、『だといいな』と自分もご飯を食べ始めた
「はーーー、うまかった」
「ごちそうさま」
『お粗末さまでした』
食べ終わった食器をキッチンの流し台におき、雪紀ちゃんに、「食器を洗うスポンジはこれ?」と聞けば、慌てて雪紀ちゃんは、洗わなくていいと言った
「作ってもらったんだ、これぐらいはさせろ」
「雪紀ちゃんはゆっくりしててよ」
そう言って雪紀ちゃんをソファに座らせると、ミャーとシンが同意するように雪紀ちゃんの膝の上に座り、立てなくする
折れた雪紀ちゃんも、『ありがとう』と微笑んでくれた
岩ちゃんと共同でパパッと終わらせると、時間にして8時前
結構長居してしまったことに気がつき、そろそろ帰ることを伝えると外まで見送ると雪紀ちゃんが玄関まできた
「冷えるからここでいいよ」
「風邪ひくからな」
『でも…』
「いーから、いーから。戸締りちゃんとしてね」
「なんかあれば、連絡しろよ」
『うん』
手を振って玄関のドアを閉め、ちゃんと鍵が閉まるのを岩ちゃんと確認して、家の門を開けてゆっくりと外に出る
「うまかったな、桜子の料理」
「ねー。あれはいいお嫁さんになるよ、ホント」
「…てめぇ、マジで思い出せ」
「なんでそんな怒んの!?」
ギロリと睨みつけてくる岩ちゃんに言うと、「クズ川」と呼ばれた
ひどいよ、岩ちゃん!
218人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らいむ - 主さんお疲れ様です!毎日投稿を楽しみにしてました。これからも体調をくずされませんようお元気でお過ごしください (2021年6月7日 16時) (レス) id: c102567b5d (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮。(プロフ) - サッカーバカさん» 間違えてなくて良かったです!今読み途中ですが凄く面白いです!これからも頑張ってください!! (2021年5月8日 16時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 睡蓮。さん» コメントありがとうございます!兵庫にあるんですが何を勘違いしたのか大阪と書いてるようです!また修正しておきます!!!見逃し指摘ありがとうございます!!! (2021年5月8日 16時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮。(プロフ) - 初めまして、凄く面白いので読ませてもらっています。失礼ですが、10話のところで稲荷崎が大阪にあることになっていますが、稲荷崎は兵庫県にあるんじゃないでしょうか?間違っていたら大変申し訳ございません>< (2021年5月8日 16時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年11月20日 23時