青葉城西の主将の幼馴染

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「桜子、行くぞ」

『はーい』









教室を出て階段を3人で降りていく
2段先を降りる2人を見つめながら私も階段を降り、下足室までくると、自分の靴を出して履き替える









「桜子、家まで送るぞ」

『え、大丈夫だよ？まだ明るいし』

「バカ野郎。明るくても変なやつ出たらダメだから送るんだ」

「そーそー。雪紀ちゃんは女の子なんだからね」









先に靴を履き終えた2人にそう言われて、『じゃあ』と少し寄り道したいことを伝えると、2人は快く了承してくれた





その寄り道というのが









「スーパー？」

『実は冷蔵庫の中、すっからかんで…』

「そういえば、親御さんは兵庫だったな」

「じゃあ、実質一人暮らし？」

『そうでもないよ？猫と犬いるし』

「飼ってたのか？」

『向こうで飼ってたのを連れてきたの。私に懐いててとっても可愛いの』









タイムセール時間だから、主婦のおばさんたちが多い
でも、タイムセールはお惣菜なので、私の目的のものではない









「カゴ持つぞ」

『大丈夫』

「重たいものは男が持つのー」









ヒョイっと何も入ってないカゴを奪い取った徹くんは、「ほら、さっさと買って帰るよ」と言って歩いていく
うん、主夫に見える









「なに買うんだ？」

『野菜とお肉と…お米は確かまだあったでしょ？
あとはドッグフードとキャットフード』

「このスーパーなんでも揃ってるもんな」









トマト、きゅうり、ピーマン、豆腐やにんじんに玉ねぎ
日持ちしそうなものから生物までカゴにぽいぽいと入れていく









『徹くん、重くない？』

「全然大丈夫」

「桜子、揚げ出し豆腐作れるか？」

『材料あれば作れるよ？』

「……」

『…はじめちゃん、揚げ出し豆腐好きなの？』

「おう」









豆腐をカゴに入れた時にはじめちゃんの目の色が変わったのは、そのせいか









『時間もあるし、作ろうか？』

「いいのか？」

「え、俺にも作って雪紀ちゃん!!」

『いいけど、2人ともお家の人に連絡しなくていいの？』

「「あとでする」」

『絶対忘れるからスーパー出たら連絡しようね』









一通り買い物と、揚げ出し豆腐の材料を買い、自分の家まで直行することとなった

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