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「てめぇ、家知ってんのか？」
「知らない」
「クソ野郎だな」
住宅街を歩いて数分、全く場所がわかんない
「おい」
「なに？」
「ここじゃねぇのか？雪霧」
「お」
普通の一軒家、それでいてどこか温かみを感じるもの
「どうなんだろ…」
「そうとしか考えられねえだろ」
岩ちゃんがインターホンを押すと、《はーーい》と若い男の声が聞こえてきた
「雪霧都笑のお宅ですか？」
《そうだけど、誰？》
「都笑ちゃんの高校の先輩の及川徹と、岩泉一です」
《…ああ、バレー部。ちょっと待ってて》
数秒後、ガチャリと鍵が空き、ゆっくりとドアが空いた
「ごめんね、都笑今さっきまた吐いて…」
「いえ、大丈夫ですか？」
「んー…食ったもん全部胃が受け付けねえみたいでさ…
京治が作った飯も食えねえし、病院行って点滴打ってもらったけど、ダメダメでさ…
あ、都笑に用があるんだよな？今さっき起きてたから、会うか？」
そう言われて、お言葉に甘えた
「都笑の部屋は3階の1番日の当たる部屋だ
1番奥な」
「はい」
階段を登り、3階の1番奥の部屋に向かうと、「都笑」とローマ字で書かれたプレートがドアにかけられていた
「都笑ちゃん」
コンコン、とノックしながら呼びかけると、「はい」とドアを開けたのか、梟谷のセッターくんだった
「え、なんで…」
『ゔ…』
「！」
ベッドの上でうずくまり、口元を押さえている都笑ちゃんがいる
「都笑ちゃ「都笑」ん…？」
セッターくんが都笑ちゃんの背中をさすり、バケツか何かを手渡せば、また何かを吐き出している
「水、飲む？」
「あ、持ってる」
セッターくんにドリンクを手渡すと、「ありがとうございます」と、未開封のフタをパキッと開けてストローをさして都笑ちゃんに渡した
少しずつ飲んだ都笑ちゃんは、息を切らしてまたぐったりとする
「うげっ、また吐いた？」
「はい。多分今日は何食べても戻してしまいますね」
「うーわ、悪いな京治」
「いえ、俺ができるのはこれぐらいですから」
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環希(プロフ) - コメント失礼致します。飛雄ですよ！これからも頑張ってください。 (2020年11月20日 0時) (
レス) id: 33d5659616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年11月15日 19時
