青葉城西の1人のAssassin

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服を買いに行ってしまったカルマくんを待っている都笑ちゃんの元に、黒髪の綺麗な女の子が駆け寄ってきた









「都笑ちゃ「磨瀬榛名!!?」ちょっ!?」









烏野のそばかすくんがそう叫んだ途端、女の子と都笑ちゃんが光の速さでその子の口を塞いだ









『でっかい声で言うなっ！』

「今は休業中だけど、一応名前は伏せてるのッ」

『カエデちゃん、それ認めてる』

「ゔ…」









女の子…磨瀬榛名とは、どんな役でもこなしてみせた天才子役の女の子だ
そういえば、昨日は髪型も雰囲気も違って見えたから、わからなかったけど、言われてみれば磨瀬榛名だ







でも、そんな天才子役と都笑ちゃんがなんで…









「どんな関係なんだ？そんな天才子役の女優と」

『あー…うーん』

「話せば長いんだけどね…ただ、“縁”が繋いだ関係かな」









どうも訳ありな言い方にみんなは首を傾げていると、「あれ、茅野ちゃん」とカルマくんが会計を済ませて戻ってきた









「え、磨瀬榛名は…」

「芸名だよ。本名は雪村あかり
今は茅野カエデで通してるんだけどね」

「言ってよかったの？」

「うん。大丈夫だよ」









「何が」と聞きたかったけど、はぐらかされるんだろうな









「あ、そうだ。2人とも、今日はどうするの？
烏間さんが久しぶりに手合わせしないかって言ってたけど」

「人類最強と戦えって？無理無理」

『えー、いいじゃん。やろうよ』

「……やるなら鬼ごっこでしょ」

「殺戮の裏山だ」

『逮捕でしょ…』









わからないワードが飛び交ってて、俺たちは首をかしげることしか出来なかった









「おーい、お前等、もう買い物終わったのかー？」

「次は都笑の服選び。茅野ちゃん、お願いね」

「任せて!! 都笑ちゃん、ふんわり女の子スタイル目指すからね!!」

『できればパンツスタイルの』

「善は急げ!! ワンピース探しに行くよ！」

『話は聞いてほしいんだけど!?』









引っ張って行く茅野ちゃんと、引っ張られて行く都笑ちゃん
とても仲が良いみたいだ









「つーか、カルマ、この間の中間どーだったのよ」

「んー？ああ、浅野クンと同率1位」

「お前ホントすげぇやつ」

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