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及川さんが完全にいきたくないと駄々をこね始め、結局、何もしてない私が行くことになった

手足が震えるのを叱咤し、ゆっくりと、お札のあるテーブルまで向かう
ここまで何もなかったんだ



大丈夫だ









そっとお札に手を伸ばし、カサリとお札を持ち上げて何も起こらないことを確認してホッとした









「都笑、早くおいで」

「都笑、まじで早く」

『う、うん』









京ちゃんとクロに言われて、歩き出そうとした時、ガシッと足が掴まれて歩けなくなる
ガチリと体が軋んで動かない気がした







ひんやりと足首にあたるソレを見たくないのに、見てしまうのって、人間の定めか何かなのかな?









『………………』

「アッ…アッ」

「出た〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッ」

「貞子〜〜〜〜ッ!!!」

「都笑、離れなさいッ
一刻も早くそいつから離れなさい!!」

『あ、足動かない…』

「腰抜けたのね!!!」









涙を目に溜めてガクガクと震えていると、目の前に何かが落ちてきたと思えば、懐中電灯の灯で照らされた狭間の恐ろしい顔









『ぎゃーーーーーーーーーーーー!!!!?!?』









ーーーーー
ーーー










「中村、カルマ…お前等、都笑をいじめるのも大概にしろ」

「だってぇ」

「いつまでも澄まし顔じゃ面白くないじゃん」









肝試しも終わり、磯貝はやりすぎだと2人を注意するも反省の色の見えない2人
私はというと、腰が抜けたおかげで京ちゃんにおぶられている









『……ごめんなさい』

「あれはさすがに俺もだめだ」

「同情するわ」

「都笑、あれは仕方ない」









盛大に叫びまくったし、あれからビビりすぎて大泣きするし、カオスな状況にみんなが集まって私を宥めるわでもう大騒ぎ


おかげで恥かいたし…









京ちゃんの背中に顔を押し当てていると、「大丈夫だった?」と渚が心配した顔で見てきた









『ひどいよ、渚…私がホラー無理なの知ってて、貞子になるなんて』

「え、貞子?」

『渚じゃないの?』

「僕、1階の廊下で脅かしただけだし…」

『じゃ、じゃあアレって…』









私の足首を掴んできたモノ、それは一体なんだったんだ

11話 買い物の時間→←10-3



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環希(プロフ) - コメント失礼致します。飛雄ですよ!これからも頑張ってください。 (2020年11月20日 0時) (レス) id: 33d5659616 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年11月15日 19時

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