10話 肝試しの時間 ページ35
「「第2回!! ヌルヌル肝試し大会!!」」
『第2回なの?』
E組恒例、とはいかず、今回は磯貝の学校を借りての肝試しです
ペアは結構いるので、私と京ちゃんを含むペアはくじ引きで決められ、5、6人で回ることになった
「で、よろしくね」
『クロに研磨に及川さんに岩泉さんですか…』
「濃いな…」
「木兎さんは…」
『翔陽のチームみたいですね』
なら安心か…。と、京ちゃんは少しホッとした
「じゃあ、校舎の1階の廊下から4階の廊下にあるお札を取って、またここまで戻ってきてくださいね」
「じゃあ、いってらっしゃーい」
矢田と倉橋の説明に1組ずつが入っていき、10分ごとに出発する
ギャーーーーーーーーーー
ウオオオオオオオオオオ!!?
「岩ちゃん、俺たち死ぬの?」
「いや、死なねェだろ」
(本気だ…絶対本気だ)
木兎さんや翔陽、みんなの断末魔の悲鳴が聞こえてきた
これガチだ。絶対ガチだ
「そーいや…狭間…ガチでやるって言ってたな…」
『ねぇなんで止めなかったの!? 狭間の本気は死人出るレベルじゃん!?』
「しゃーねぇだろ!!? まず狭間を止めるなんてこと、俺たちができるわけねぇよッ」
『呪いのチョコ貰っといてよく言えるわッ』
「あれ押し付けだろ!!」
案内役の寺坂にそう抗議すれば、また断末魔の悲鳴が聞こえてくる
『もうだめだ…狭間とかレベル高いし、菅谷のガチメイクとかえぐいし…木村のスピードなんかもう絶対やばいじゃん?
千葉と速水の速攻とかえぐいし、渚の死角から突いてくんの1番やばいじゃん』
「都笑ちゃん、めっちゃ喋るね」
どうする?ここからこの肝試しを回避するなんてことは絶対できない
どちらかと言えば、逃げたら後から面倒だから絶対にしたくない
そう、そして…ここで逃げたら及川さんが後から絶対うるさいのは目に見えてる
特にあの音駒のキャプテン、さっきからこっち見てる
「おら、さっさと行って恥晒してこい」
『……メイド喫茶入り浸ってるやつに言われたくない』
「なっ、それは黙ってろっつっただろ!!」
56人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
環希(プロフ) - コメント失礼致します。飛雄ですよ!これからも頑張ってください。 (2020年11月20日 0時) (レス) id: 33d5659616 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年11月15日 19時