9-3 ページ34
「都笑、ちゃんと食べてんの？」
『食べてる食べてる』
京ちゃんと近況を報告しあっていると、カルマが皿に盛られた野菜を手渡してきた
それを受け取り、口に運ぶ
「明日1日は俺等、ショッピングモール行くけど都笑は？」
『ああ、言ってたヤツ？
行くよ。特に予定も何もないし』
「んじゃ決まりー」
カルマは寺坂の方へ歩いていき、私は私で京ちゃんとまたご飯を食べる
「えーと、都笑ちゃん、明日何か買うものって決まってるの？」
『特には…ああ、服とかかな』
「都笑の私服、いい感じなの多いよね
センスいいとか羨ましい」
特に何も考えずに決めているだけであって、センスがどうこうの問題ではない気がする…
「おーーーーーい、これから肝試しするらしいけど、お前等も参加するか？」
木兎さんが嬉しそうに手を振りながら駆け寄ってくると、「あ、俺たちは大丈夫です」と磯貝が丁寧に断った
「え、なんでだ？」
「今回は俺たちが仕掛け人ですから」
「都笑チャンには、あのイケメンセッターと一緒に行ってもらう手筈だからね〜？」
『イケメンセッター？』
中村がニヤニヤとしているのに、眉を寄せていると「それって俺!?」と遠くの方で及川さんが反応していたのに中村はさらにニヤついた
「ほらほら、イケメンセッターのとこ行ってきなって」
『イケメンセッター…』
「早く早く〜」
明らかにムービーを撮ろうとスマホを構えているカルマと中村に、呆れながらも言われた通りイケメンセッターの元へ歩いていく
「岩ちゃんっ、都笑ちゃんがこっちきた!!」
「うるせぇよ、及川」
「都笑ちゃーん、俺と一緒に肝試し」
フリーハグの容量で両腕を広げてくる及川さんを華麗にスルーして、その奥の人の元へ
「お、振られてやがる」
「岩ちゃん、シッ！」
『京ちゃん』
「ん？」
『一緒にいい？』
「うん、いいよ」
京ちゃんは二つ返事で返してくれた
カルマと中村に振り返れば、2人は目を瞬かせていたので、私は『そう簡単にはいかないよ』とでも言いたげな顔つきで2人を見た
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
環希(プロフ) - コメント失礼致します。飛雄ですよ！これからも頑張ってください。 (2020年11月20日 0時) (
レス) id: 33d5659616 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年11月15日 19時
