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8-3 ページ29

さ、いこいこ。と、手を引いてくる及川さん
この人、強引がすぎる









「そういえば、この辺りって結構静かなんだね」

『ああ、まぁ…今はテスト期間ですし昼までだったりですからね』









椚ヶ丘はこの時期はたしか、テスト明けなんだろう
だから野球部も部活をしていたんだ









「これでいいの?」

『あ、はい』









スーパーで洗剤を買い、デッキブラシも買い、お次は使い切っているペンキを買う









「都笑ちゃん、お会計も終わったから戻ろっか」

『あ、はい』









及川さんに呼ばれて少し走って隣を歩き、旧校舎に戻るためにきた道を戻る









「都笑ちゃんって、好きな人いるの?」

『唐突ですね。どうしてですか?』

「あんだけイケメンな子達に囲まれてるのに、浮いた話がないなんておかしいでしょ?」

『…………まあ、そんなことを考えてる余裕はなかったんで、浮いた話は特にないですね』

「じゃあ、タイプは?」

『ホントなんですか。…タイプ、タイプですか…一途な人ですかね』

「じゃあ、及川さんはタイプに入る?」









覗き込まれて『…どうでしょう』と首を傾げれば、及川さんは、「そこは、はいって言ってよ!」と言ってきた









『でも及川さんって、女の子に騒がれて嬉しいでしょ?』

「うん」

『その時点で私の候補から外れますよ』

「そんなっ」

『……でも』

「?」

『及川さんが一途だっていうことを見せてくれたら、候補には上がりますよ』









…何でこんな話題になった?
首を傾げて考えていれば、「俺、都笑ちゃんの候補に入るよう頑張る」とブツブツ言っている及川さんがいた







ーーーーー
ーーー










「休憩〜」









体育館。練習も再開して今は休憩中だ
磯貝の高校の女子、音駒、梟谷の女子が来て、体育館の出入り口を塞いでいたり、とにかく視線が怖い









「なぁに、視線怖くて逃げてんの?」

『…悪い?』

「……ま、都笑は仕方ないよね」









早々に体育館のフロアを一望できる場所に隠れてスポドリを飲み、視線から逃れるようにタオルを頭にかけて、ジャージを肩にかけて、少しでも視線から逃れたいようにしていると、カルマがやってきた

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環希(プロフ) - コメント失礼致します。飛雄ですよ!これからも頑張ってください。 (2020年11月20日 0時) (レス) id: 33d5659616 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年11月15日 19時

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