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ビチャビチャと何かの水音が聞こえてきて、雪霧ちゃんは『ゲェッッ』と口からソレを吐き出していた
「おら、謝れよ」
「俺たちにしてきた屈辱の数々をよぉ…」
『ガッ！』
骨が折れたのではというぐらいの音と、壁に打ち付けられた雪霧ちゃん
「おら、早くしろよ」
「なんならここでてめぇの股開いてやってもいいんだぜ？」
「おい!! 逃げろよ!!」
両腕を拘束され、地面にうつ伏せで倒されている前原くんと、壁に打ち付けられ、ぜェぜェと息を吐いている雪霧ちゃん
喧嘩は好きじゃないけど、助けにいかなきゃと路地裏に足を踏み入れながら、スマホで磯貝くんに電話した
《あ、及川さん？どうかしましたか？2人は》
「地図の真ん中あたりまで来たんだけど、路地裏で不良に2人がやられて!!」
《………え"》
「え？」
俺の言葉に磯貝くんは、《あ、えーと…》と言葉を詰まらせ《あの》と意を決したような声で《どっちがめっためったにされてますか？》と聞いてきた
「え、雪霧ちゃんだけど…」
《うわぁ…》
「それより、早く助けなきゃいけないんだけど、どうしたらいい!?」
《あの、拘らなくていいです》
「は？」
《めっためったにやられてるのが都笑ってことは…》
おい、聞いてんのか？と、雪霧ちゃんの顔面を掴みあげた不良は、ニマニマと笑い、雪霧ちゃんの足に触れ、グッと力を込めたその時
「(ｿﾞﾜｯ」
「だから“逃げろ”っていったのに!!」
それまで無表情だった雪霧ちゃんは、一瞬で不良を殲滅した
「…都笑、お前なぁ!!」
『あ"〜…。まじで体痛い』
「あったりまえだろ!! いくら受け身や喧嘩慣れしてたとしても、相手は」
『高校生の留年生…ねぇ？
ねぇ、前原。こいつらの金でパフェ食べに行こうよ』
「いかねぇよ…まず怪我の手当先だろ」
さっきまでのやられようと、今の笑顔とはまるで違う
なに？
「磯貝くん、どーいうこと？」
《簡単に言いますと、都笑は不良中学生だったんです
つまり…》
「喧嘩してた？」
《…はい。よく喧嘩ふっかけられては倍返ししてたんです
おかげで生傷絶えません》
「うん、なんか大変だったのはわかった」
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環希(プロフ) - コメント失礼致します。飛雄ですよ！これからも頑張ってください。 (2020年11月20日 0時) (
レス) id: 33d5659616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年11月15日 19時
