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「どうだった?3対3」

「………別に…どうでも
エリート校の“王様”相手だし、僕ら“庶民”が勝てなくても何も不思議じゃないです」

「…ふーん。その割にちゃんと本気だったじゃん」

『…澤村さんって、いい性格してるよね…』









顔面の汗をタオルで拭いながらいい笑顔で言った澤村さんを見ながら、入念なストレッチを始める









「清水、アレもう届いてたよな?」

『?』









女子マネの方が頷いた後、段ボールが一つ持ってこられた
渡されたのは…









「うほおおおおお!!!」

(猿…?)

「多分サイズ大丈夫だと思うけど、何かあったら言って」

「あざーす!!」

『……あの、俺の袖短い気が』

「暁、お前腕長いな〜」

「サイズ変更する?」

『………………お、願いします…』









試しに着てみたら袖短いなんてことあるのか
少しショックを受けながら、ジャージを脱いでマネージャーの方に渡した
……臭くないよな、汗の匂い移ってないよな









「暁」

『!』

「これ、ワンサイズ大きいのあった」

『ありがとう、ございます…』









袖もぴったり、さっきよりも着心地よかった
うん、しっくりくる









「おう!似合ってるぞ!」

「うん、似合ってる似合ってるぞ〜」

「…これから、烏野バレー部としてよろしく!」









ジャージを着て嬉しさに心躍っている1年2人組と、ノリについていけてない月島、なんとなくノってる山口がいる









《暁さん》

『!』

《今日撮影した超ハイスピード映像、いつご覧になられますか?》

『どうしよう…今見たいけど……』

《パソコンの方にも映像を送っておいたので、そちらでもご覧になられます!》

『…うん、家に帰ってからにするよ。ありがとう、律』

《どういたしまして!!》









ピコンッと消えた律と交代に「おいおい、暁!」と肩を組まれた









「今の可愛い子、誰だよ!! もしかして、彼女か!?」

『…あ、いや…そういうのではなくて……』

「だったらなんだよ!」

『えーと、友達です…』

「友達ぃ?バーチャル的なやつの?」

『あ、いや……人工知能で…』

「人工知能!?」

『中学の時の、友達です』

「マジかよ!!」









…田中さん、うるさい

8-10→←8-8



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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年2月13日 22時

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