8話 3対3の時間 ページ39
ー翌日ー
『おはようございます』
「おう、おはよう!」
「暁〜、調子はどうだ?」
『多分いけます。不快感もなかったんで』
念のために念入りにストレッチしておこう…その方がいいよな
アップを黙々と1人で入念にしていると、月島と山口のチームには、澤村さんが入った
「暁、足大丈夫か?」
『…あ、はい。木曜に病院行ったら軽い炎症だって言われましたし、入念にストレッチしたら大丈夫だって言われました』
「マジか。あんま無理すんなよ?」
『はい』
サポーターもちゃんとしておいた方がいいし、テーピングも念のためにしておこう
「あーオホンッ」
『?』
「
あっそうそう、王様が負けるとこも見たいですよねえ
そこの暁もボール落としまくってくれるかなあ」
「ちょっ…ツッキー聞こえてるんじゃ…?」
「聞こえるように言ってんだろうが」
『性格悪…』
キュッと靴の調整も済ませた後、俺はコートに先に入っている3人の元に向かった
『みんな』
「「!」」
『今の聞いた…?あんなこと言ってくれたんだぜ、月島の奴
ホント………殺り甲斐がありそうだよな…』
「おう、そうだそうだ!!」
(暁って、大人しそうに見えて…)
(実は1番負けず嫌い、か?)
「すり潰すぞ!!!」
『いや、そこまでは…』
けど…1セット目は様子見で大丈夫だろうけど…2セット目から、動けるようにするには…本当に体を動かしておかないといけない
『あの、菅原さん』
「ん?どした?」
『…えと、アップで…壁打ちしていいですか?』
「おー、ちゃんと動いとけ。寒いし、足無理すんなよ?」
『はい』
ボールを一球もらい、小さく壁の隅の方でやらせてもらう
比較的障害物のない壁だから壁打ちしやすい
(たかが壁打ちに、何分やってんの…)
「…ね、ねぇツッキー…」
「なに、山口?」
「暁…あれからずっとやってるけど……
「はぁ!?」
(140…141…142…143…)
「まぐれなだけでしょ…」
「…でもすごいよ…この2、3点ずっと」
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年2月13日 22時