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7-4 ページ36

ー翌日ー









『はっ………はあっ…寒い…』









5時に来いって言われたって、俺はそんな早起きしたことないから寝坊は当たり前で…









「お、暁!」

『…菅原さん…』

「なんだ、お前朝早いな!」

『あ、まぁ…菅原さんも…』

「俺は今から体育館に行くんだ」

『体育館に、ですか?』

「だべ」









6時前だし、朝練って7時前なんじゃ…
菅原さんのあとに続くと、「菅原さん!?」と田中さんの驚く声が聞こえてきた









「だってお前、昨日明らかに変だったじゃん
いつも遅刻ギリギリのくせに鍵の管理申し出ちゃったりしてさァ」

『おはようございます…』

「暁!!」

『…おはよう、日向』

「おう!」









ギロッと影山に睨まれたけど、俺冬苦手なんだよ………まだ冬の感じ残ってるし









「なあ、なあ、暁!!」

『?』









1人で黙々と壁打ちをしていると、日向がキラキラと顔を輝かせて歩いてきた









「トス、トスあげて!!」

『え、でも俺…』

「1回だけでいいからさ!」

「そいつにあげてもらっても意味ねぇだろ。遅刻した上に練習しねぇんだぞ」

「お前〜!! 暁がなんで練習に参加できないのか知らないのかーッ!!」

『い、いいよ…日向………ホントのことだから』

「?」

『影山も、気にしなくていいよ』

「なんで名前知ってんだ?」

『昨日、澤村さんに言われてたし…』









ハッと気づいた顔になった影山だけど、7時前だからもう撤収するぞと声をかけて片付けを始めた
結局、日向はスパイクを打てていない









『いってて…』

《大丈夫ですか?暁さん》

『うん…久しぶりにしたか、ちょっと赤くなっただけだよ』









昼休み、特に何もなかったのに少しずつ痛み出した
俺、こんなに軟弱だったかな…
湿布を貼り、テーピングもして絶対取れないようにする









《病院、ご予約しますか?》

『ううん、大丈夫』









ちょっとやりすぎた…しばらくは朝練や練習には参加できないな…
日向のトスあげだけでも付き合ってあげたいけど…無理したらまた治るのが遠のくし…









なんてことをズルズル引きずって、金曜日になった

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年2月13日 22時

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