4-2 ページ22
「…こうしたら、動けないんだよね殺せんせー」
「その通りです、中村さん。握る力が弱いのが心配ですけどねぇ」
殺すためとかなんだとか
理由は深く考えなかった
1年間ずっと、褒められ叱られ育てられた先生の触手を、みんなが強く握り直した
「ネクタイの下、心臓…だよね。最後は…誰が？」
…そんなの決まってる
うちのクラスで1番適任なのは
「…お願いみんな、僕に…殺らせて」
『……誰も、文句はないよ』
「この教室じゃ、渚が首席だ」
ゆっくりと、殺せんせーの上に乗った潮田はネクタイをずらそうとした
「ネクタイの上から刺せますよ
もらったその日に穴をあけてしまったので
そのままにしておきました。これも大事な縁ですから」
ゆっくりと、時間がやってくる
「さて、皆さん…いよいよですね
一人一人にお別れの言葉を言っていたら、24時間あっても足りません
細かいことは教室に残したアドバイスブックに書いてきたので。長い会話は不要です
そのかわり、最後に出欠をとります
一人一人先生の目を見て、大きな声で返事をください」
烏間先生、ビッチ先生に挨拶をしてから、先生はゆっくりと息を吐いた
「……では、暁月宵くん」
『…………はい』
III-E 〔1〕 暁 月宵
「赤羽カルマくん」
「……………はい」
III-E 〔2〕 赤羽
「磯貝悠馬くん」
「はい」
III-E 〔3〕 磯貝 悠馬
「岡島大河くん」
「はい」
III-E 〔4〕 岡島 大河
「岡野ひなたさん」
「…うん」
III-E 〔5〕 岡野 ひなた
「奥田愛美さん」
「は、はい!!」
III-E 〔6〕 奥田 愛美
「片岡メグさん」
「はい…」
III-E 〔7〕 片岡 メグ
「…若き暗殺者達よ」
「茅野カエデさん」
「…はい」
III-E 〔8〕 茅野 カエデ
「神崎有希子さん」
「はい」
III-E 〔9〕 神崎 有希子
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 405人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年2月13日 22時
