1話 答えの時間 ページ12
『みんな、一旦逃げよう!!』
俺の言葉にみんなが頷き、マスコミから逃げるようにその場を後にした
「どうすんだよ、これから…」
『………みんな』
「「？」」
『このまま情報が何もないままじゃ、俺…納得できない、多分みんなもそうだと思う
だから烏間先生に聞こう』
俺たちが指定した場所は、茅野が先生の暗殺に指定した場所と同じ場所
「……キミたち」
『教えてください、烏間先生』
「…！」
『殺せんせーに何があったのか、ちゃんと』
俺たちがまっすぐと烏間先生を見れば、先生は少し目を閉じた後「タイムリミットだ」と言った
「政府は今日まで準備を進めてきた最終手段を発動したんだ」
「最終手段…？」
「あのバリアのことですか？」
「あれはあくまで、奴を閉じ込めるための檻だ
1週間後、大出力のレーザーが奴を殺す」
「「……!!」」
「そんな、俺たちの暗殺は!?」
「キミたちは今日までよく頑張った。あとは我々に任せるんだ」
「今更出張ってきて任せろだぁ!?」
俺たちの気持ちは納得できない
国が殺してくれと頼んでおいて、最後には手を出すな
勝手すぎる話だ
「俺たちが暗殺しないと、殺せんせーだって納得しませんよ!!」
「烏間先生、お願いです。僕たちを行かせてください!!」
「街中にも山中にも、すでに精鋭部隊が配備済みだ
もうキミたちが付け入る隙はない。諦めるんだ」
「嫌です!!」
『…潮田』
「殺せんせーと話してないことが沢山ある!!
やりたいこともたくさんある!! だからお願いです、行かせ…」
ﾄﾞｯ
『潮田！』
「行かせることはできない。これは国の方針だ
いいか、よく聞くんだ渚くん
俺を困らせるな、わかったか」
潮田はその言葉に呆然とし、俺も呆然とした
「無駄だよ、渚。結局のとこ、その人も社会人なんだ
いざとなったら保身のために上の命令に従うだけ」
「その通りだ。地位がなければ肝心な時に誰も守れない
それに…俺自身に基づいても、やはり奴は殺すべきだと考えている
キミらも、3日位頭を冷やして考えるんだな」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年2月13日 22時
