桜蘭学園ホスト部の恋3 (ページ25)

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「腹にこのアイテムはモリ先輩の無口キャラをフォローしてしまう!!
何も語らずともハニー先輩を配置するだけで人は勝手にモリ先輩を「包容力」を見出し、「無愛想さ」すら「寡黙な好青年」とポジティブ解釈させとしまうと言うすんぽーなのだ!!

ハニー先輩がいて初めてモリ先輩が確立するといっても過言ではないと思う!!」

((なるほど!!))

懐かしい光景が目の前に広がり、ボサノバ君に同情した

ー翌日ー

「よし!! 皆の衆、集合!!
では本日より、ボサノバ君イメージアップ作戦を開始するぞ!!
初日だからといってみんな緊張せずどんどんアイディアを出すように」

「昨日のをなかったことにすんじゃねえ!!」

｢｢なんのハナシ～～～～？
言いがかりとかやめてほしいーーよねーーー｣｣

「ああ…己の失敗を意地でも認めないタイプか…」

ボサノバ君は環先輩にいいように言われて丸め込まれてしまった

『ボサノバ君、ボサノバ君』

「笠野田だ！」

『あ、笠ちゃん』

(えっ………)

『笠ちゃん、あんまりあの人たちの言うこと鵜呑みにしすぎちゃだめだよ』

「あ"あ"!?」

『嫌なことは嫌って言っていいんだよ？』

「ああ…。けど、銛之塚の兄貴の推薦した人たちだし、今度は本気で考えてくれるっつってるしよ
迷惑かけてんのはこっちなんだ、信じる」

笠ちゃんって…

「あれ、そういやお前…」

『あ、1-Aの及川です
自分もハルちゃんも高等部からの入学なんだ。仲間だね』

「あ…アンタ…缶蹴りとか好きか？」

『あんまりしたことないけど、遊ぶのは好きだよ
でも、たまにはいいかもね。いつやろっか？』

笠ちゃんにそう言えば、「あ、えと…それじゃ…」と笠ちゃんはしどろもどろになった

「今日の放課後…」

「ボサノバ君、こんなとこにいたのかーー」

「次の作戦の準備準備」

「理央はまざんなくていいかりねーー」

ピューンと行ってしまうみんなに、『そんなことしなくても』と言いかけると、「理央ちゃん、理央ちゃん」とハニー先輩が人差し指を立てていた

『ハニー先輩、でも…』

「うん…そうだね。早く気づくといいねえ～」

けど、この1週間、笠ちゃんが馴染めるかどうかは…無理だ